遺体屋の仕事

日常生活では見ることも聞くこともない「遺体屋の仕事」とは・・・

新人研修 3

2006-06-14 10:43:24 | Weblog
ご遺体にはじめて触れたのは入社3日目だったと思います。触れたといってもお布団から浴槽の担架ネットへの移動の際に足を持った程度です。
故人様のお身体は死後24時間以上経っていたこと、ドライアイスによって体温?が下がり、ものすごく冷たく感じましたが、ご遺体が「怖いとか、嫌だなぁ」という気持ちはありませんでした。
入社から一週間くらいは、これといって業務に参加することなく、ひたすら見学だけをさせていただきました。葬儀社さんやご遺族との折衝など・・・。業務以外にも覚えなければならないことが沢山あり、会社から一歩外に出ると車輌携帯を使用して会社への連絡や報告など・・・流れを一通り忘れないようにメモをとりました。
毎日、見るもの聞くものすべてが新しく新鮮でしたが、人の悲しみに入っていく湯灌というお仕事は私にとって刺激が強すぎて精神的に疲れが蓄積されていきました。

正直、5日目くらいに心が折れてリタイアも考えました・・・が、先輩スタッフが社内で待機している時間などは、お菓子を食べながら仕事に関係ない話を持ち出してリラックスできる雰囲気を作ってくれたり、仕事が終わってから飲みに誘って話を聞いてくれたり、分からないことを教えてくれたり・・・とにかく優しく接してくれたこともあり、何とか危ない時期を乗り越えることができました。
(入社3ヶ月目くらいに聞いた話だと・・・新入社員は入社1ヶ月以内に辞めていく可能性が高いので、1週間はお客様扱い・1ヶ月間はメンタルサポートすることになっていたそうです。)
「そういうことだったのか~」と今になってみれば分かりますが、その頃、先輩方のサポートがなければ、辞めていたかもしれないので、ありがたい仕組み?だと思います。


今日現在、私には後輩がいませんが、あたらしく入社してこられる方がいたら同じようにサポートしてあげたいなぁと思います。






遺体処置のプロセンター
ヒューマンケア株式会社

遺体処置・エンゼルケア・特殊メイク・湯灌サービス・納棺サービス・遺体搬送等ご相談ください!!