遺体屋の仕事

日常生活では見ることも聞くこともない「遺体屋の仕事」とは・・・

激臭の遺体搬送

2006-05-28 08:40:15 | 遺体搬送
今日は茜さんがお休みのため、代筆?させていただきます。
担当は香です。



今日は社内で待機になり、備品の消毒や整理などをしていた。
そこに一本の電話があり、「これから搬送できる?」との問い合わせ。

社内にいたのは、事務員さんと社長、私だけであった。
男性スタッフが出払っていたため、お断りするのかな?と思ったら・・・

社長が出動するとのこと。
しかもアシスタントが必要とのことで私が借り出された。
「なぜ、遺体搬送に女性が??」と心の中でつぶやいた。

搬送車に乗り込み、社長と現場に向かった。
向かう先は、某県某警察署。

故人様は、ある沼で2週間(推定)発見されなかったとのことで、損傷が激しいということを社長から聞いた。
「それで私が借り出されたのか~。・・・ということは私が処置をしなければならないのか?」と不安もあったが、「社長が一緒なので何とかなる」と安心感(他人事)もあった。

警察署に到着し、合流した葬儀社さんの担当者の案内の下、霊安室へ・・・

霊安室といって案内された場所は、警察の建物の裏にあるゴミ捨て場?と思えるような小屋でした。(10畳ほど)

入口は鉄扉で気温の高い中、完全密閉されていた。もちろん、エアコンもついていない。

刑事さんの案内で入口まで連れて行かれたが、「お嬢さんは中に入らないほうがいい」と刑事さんに言われ、社長だけ中に通された。

鉄扉を開くと・・・
!?
ものすごい激臭!!!

私は、その臭いで倒れそうになった。
また、葬儀社さんは瞬時に小屋から逃げ、刑事さんも小屋から離れた。
社長一人、霊安室に入り、鉄扉は閉じられた。(悲惨な社長)

・・・社長が遺体の損傷具合を確認し、身体は2~3倍に膨れ上がって緑色になっているとのことで、納帯袋に入れることになった。
刑事さんと社長と私、3人で納帯袋に納め、そのまま柩に納棺。

柩の中に、消臭剤・ドライアイスを入れ、臭いが外に洩れないようにテープで蓋を留めた。

遺体を積んだ車の中は、柩を完全密閉しているに臭いが治まらず、社長も私も無口のまま指定された場所まで1時間ほどのドライブをした。

今でも忘れられない遺体搬送デビューとなった。






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