遺体屋の仕事

日常生活では見ることも聞くこともない「遺体屋の仕事」とは・・・

新人研修 初日2

2006-06-13 17:08:21 | Weblog
先輩2名と初業務に出発。
1件目はご自宅で12時30分からの湯灌です。

ご自宅に到着し、1件目はお部屋のスペースの都合上、準備が終わるまでクルマで待機しているように言われ、30分くらい待っていました。

・・・準備が終わり、先輩とお部屋に入ると6畳ほどのお部屋の真中に浴槽が設置され、担架ネットの上に故人様がお休みになっていて、その横にご家族5名が座っていました。故人様は確か80歳くらいのお爺ちゃんでした。

会社を出る前に「見学する際はご遺族をジロジロ見ないように」と言われていたので、45度下を見ながら雰囲気だけを感じ取るようにして参加しました。

先輩の進行により、湯かんがはじまりました。
普段、耳にしない難しい?言葉をスラスラ述べていましたが、私には何のことを言っているのか言葉の意味が分かりませんでした。
たとえば「ご逝去なされた」「謹んでお悔やみ申し上げます」「葬送儀礼」「現世での煩悩」など・・・

また、知らない人(故人様)が亡くなっていて、その周りに知らない方たち(ご遺族)が涙されながら立ち会っている光景は何とも不思議で夢の中にいるような感覚をもちました。
ご遺族が涙され、悲しんでいる姿をみても私は緊張のあまり、悲しいとか、かわいそう等という感情は湧きませんでした
ただ、ご遺族が「湯かんをやってよかった」「お爺ちゃん、お風呂に入れてよかったね~」と故人様にお声かけをされているのが印象的でした。

・・・湯かんが始まってから約60分、あっという間に時間が過ぎてしまいましたが、ずっと正座して見学していたため、退席する際、直ぐに立ち上がれませんでした。(足の感覚がなくなるくらい痺れました。)

帰り際、ご遺族の何名かが玄関先まで送り出してくださり、「本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べてくださり、湯かんのお仕事のやりがいを感じました・・・が、反面、逆さ湯の儀式、洗体・洗髪・顔そり・着付け・納棺・・・技術的なことや口上など覚えなければならないことが沢山あるなぁと思い、少し不安にもなりました。




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