遺体屋の仕事

日常生活では見ることも聞くこともない「遺体屋の仕事」とは・・・

●真夏のコワイ?話

2007-08-30 06:32:59 | Weblog
茹だるような異常な残暑に毎日が半熱中症ぎみに過ごしております。
このお仕事は"夏が勝負”?なので今はとても忙しく
茹だっているうちに気がつけば11日連続出勤しておりました。

連続出勤しているお盆中
私事ですが、黙って私の彼氏はとっとと実家に帰省しておりました(^へ^♯)
(しかも土産はナシ)
「オジサンの新盆だから」との事。
皆さんも田舎に帰られて、それぞれのご先祖様に対面してきたのでしょう。
これは「盆に服す」?って言うのでしょうか???
(すみません、常識知らずで・・・)
私にも祖父母・叔父・叔母など亡くなった親戚はいるのですが
会いに行けない罰当たりです。
でも時折思い出す叔父がいます。

高校の修学旅行の前日
私は玄関で靴を磨いていました。
ガタンッ!ゴロンゴロン・・・・
母が台所で「え!ちょっとやだぁぁ」と叫んでいます。
何事か?と行ってみると母曰く
「勝手にポットが落ちたぁぁ」とビクついています。
『大げさな。またとぼけたこと言ってる』と指して相手にしていなかったのですが
それから少しして、電話で叔父が急死した知らせが来ました。。。。
母は「いやだぁ~ウチに知らせに着たんだぁわぁ」と動揺しています。
でも「アナタは(旅行代払っちゃったんだし)修学旅行行ってらっしゃい」と葬儀は欠席させられました。

死因は脳出血。
実は亡くなる3日前に叔父が遊びに来た時に
「3日前、車で後ろから衝かれちゃったんだけど
 車なんともないからそのまま先方に注意して終わらせちゃったんだ。
(先方の連絡先交換せずに・・・。)
 でも、ちょっと首痛い気がする・・・。」
嗚呼、叔父さんのお人好し。
決して断言はできませんが事故から6日後だけど
どう考えても叔父さんの死因って”その時の事故が原因かっ!?”ということ事で
叔父さんの家族・親戚共々落胆しまくりました。
(先方の連絡先も知らないので叔父が亡くなった事も当然先方は知らないままです)
よく遊びに来てくれたやさしい叔父だったので、もしかしたらあの時も
ポットを落としに?遊びに着てくれたのかもしれません。

本当にコワイのは”何でも安易に考えてしまうこと”なのかもしれませんね。

という経験からか、よく葬儀屋さんの薄暗いところに
「なんだか気配を感じる」とか「あの会館の○○は出るんだよね」とか感じる人は言いますが
「自分の葬儀で一回こっきりしか来ない葬儀社なのにオバケが住み着いちゃうの?」と私は不思議なのです。

どの変が怖い話か、曖昧なのでおまけをつけます。
夜中に次のサイトを見てください
1分ぐらい真剣に見てください
心臓が止まるかもしれません。(心臓の弱い方はお止め下さい)
http://fc2bbs.com/m.html






遺体処置・エンゼルケア・湯灌サービス
ヒューマンケアでは、最期まで故人の尊厳を守るために死顔を整え、ご本人にもご家族にも、人生の最期にふさわしい最高の「グッドフェイス」でお送りいたします。

泣き虫 という話

2007-08-23 18:10:45 | Weblog
故人様はおばあちゃんで検死されたため、裸でシーツに包まれて納棺室に到着しました。

検死=突然死・原因不明の死なので死因を調べなければなりません。

検死はあくまでも≪死因を調べる≫のが目的

血液検査程度の検死だと終了後、お医者さんが故人様の体のケアなどはすることはありません。

血液検査は首の後ろから血液を採取することが多く、故人様の寝ているシーツに5センチ大の丸い血痕がついています。

亡くなってまだそう時間がたっていないのか?まだ体は柔らかく着せ替えも楽にできました。

準備終了後、ご葬家様を呼びに行くと少しイカツイ感じの神妙な顔の男性が一人。


「他に立ち会う人はいない」

ということなので故人様・ご葬家・私の3人のみの納棺式になりました。







お立会い1人だといろいろ想像してしまいます。

ご葬家の男性はどうやら息子さん

故人様の着せ替え終わってそれなりに身支度は整っているのですが亡くなって寝ている姿に更にショックを受けたようでした。

すこし嗚咽を漏らしながら顔を真っ赤にして涙を流しています。



『母子二人暮らしだったのかな?これから一人で残されちゃうのかな?』なんて。




でもよく見ると結婚指輪はしているので逆になぜ他の方もこなかったのかも不思議になります。







末期のお水を取り終えて、お顔お手元の肌の出ている部分を拭いてもらいます。

手を握り締めながら拭いて、手元を合掌する時も硬くなった指先を一生懸命合わせようとしてくれます。

あとはお化粧のみなのですが大抵の男性は女性のお化粧を見ても

「何をどうしたいのか?」なんてわかりません。

ご葬家に女性がいる場合は口紅やほほ紅などそれなりに好みを伺ったりするのですが

大抵の男性は『塗っている』という事しかわかりません。

“お化粧中の無言の時間”は『ご葬家を待たせてしまっている』という感覚を受け、やりずらい時もあります。

でも息子さんの様子を見ると一心に故人であるお母さんを見つめ泣いています。



『泣かせてあげよう』そう思いました。







葬儀屋さんによく「ご葬家泣いた?」とか先輩からは「泣かせてナンボ」と言われる事があります。

ちゃんとご葬家の心に響くような対応をしたか?という意味なのですが

意識するあまり“過剰なやさしい人オーラ”“演歌調の口上”になってしまうのが私は嫌なので意識しないようにはしています。

自然と出る涙を増徴させる事も止める事もしたくありません。

途中息子さんにご家族から携帯電話がかかってきましたが、我に返り電話にちょっとムッスリしていました。

それ以外はすぐにまたお化粧の無言の時間中、息子さんはそのままずーっと泣いていました。







「男は親の死に目以外で泣くな」とよく聞きます。

それ以外で泣くことを許されず、悲しみに対して鈍感にさせてられてしまう日本男性は

強くもあり気の毒でもあるように思えます。



そして更に想像してしまいます。

故人様を見つめ泣いているこの時間だけが、息子さんにとって

“小さかった子供のころに戻れる時間”なのかな、と。








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最後の言葉 という話

2007-08-20 06:56:46 | Weblog
「 さようならも言わないで行っちゃうの? 」
おばあさんはそう言って、死んでしまったおじいさんに抱きつきました。

おばあさんが、まるで明治時代の女子学生のように
可愛らしく言うものだからなんだか絵本を見ているような気分になりました。
故人様は脳梗塞で倒れ、緊急手術を施したのですが
助かる事ができませんでした。
頭には3方向から切開された生々しい手術跡。
ブラックジャックのような縫い傷が手術の緊急さを感じさせます。
頭の傷から出血しないようにお手当て
着せ替えはスーツ一式。
もう長いこと着ていなかったのでしょう。
キッチキチできついのですが、何とか着せ替え完了。

ご葬家にお手伝いいただくのは“お顔のご正式”と“末期のお水”です。
不幸中の幸い?
夏休みでご親戚一堂納棺式に集まる事ができました。
そしておばあさんが何をするにも最優先なので
おじいさんにしがみ付いたまま離れる事もできず
さらに納棺式の進行はスローペースです。
最後にお棺の蓋を閉める という時に
「じゃあ、おばあちゃんおじいちゃんの側に行ってあげて」とお孫さん
「おじいぃちゃん~」とお棺の中のおじいさんの足にしがみつくおばあさん。
「それ!足だから!!」とご一同
目が弱くなっているのでよく見えていなかったようです。
でも悲しみ深い事には変わりないので
葬儀屋さんの配慮で
「少しお蓋を閉めるまで時間を取るので、もういいですよ」と
一足先に失礼させて頂きました。

突然の病気や事故で亡くなってしまった場合
【 どうしても伝えたい事 】を言えずに亡くなってしまう人は
きっと沢山いるのだと思います。
私の大切な愛読書に
≪ さようなら エルマおばあさん ≫ 著:大塚敦子 発行所:㈱小学館

 
 というノンフィクションの写真絵本があります。
癌で余命1年のエルマおばあさんが人生を終える準備を始めていく話です。
自分の人生をまとめ、家族みんなとお別れをし
「最後まで楽しみながら生きたいね」と
死を決して恐れることなく、ゆっくりと旅立っていくお話です。
エルマおばあさんは幸運なのかもしれません。
思い通りに人生を終えることができたのですから。
でも誰もが準備万端で死を迎える事はできません。
「さよなうなら」は言えなくても日頃から【気持ち】は伝えておかなくてはいけないのかもしれませんね。

そのご葬家の告別式の終了した頃、ちょうど同じ葬儀屋さんに到着しました。
あの時のおばあちゃんは車椅子に乗ってお孫さんにエスコートされています。
葬儀屋さんに
「おばあちゃんあれから大丈夫でしたか?」と伺うと
「結構大変だったよ~でもお化粧してもらってよかったって喜んでたよ」との事。
何度かお式も中断されたのでしょう。
突然の不幸に沢山泣いてお別れをしたご葬家ご一同の皆さん
悲しいお別れでしたが、皆さん“さっぱりした”ような表情をされています。
【無事に故人を旅立たせた】そういう思いがあるのかもしれません。
一方通行でもきちんと気持ちの整理をつけることのできる大切な儀式
お葬式って残された人にこそ大切なものなのかもしれません。








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千の風になって。というお話 2.

2007-08-17 07:37:53 | Weblog
家を建て直した頃から「何かがオカシク」なってきた事。
お母さんが亡くなった事。
残ったのはお墓や必要以上に立派な仏壇のローン。
お母さんの死からご長男が仕事も辞め引きこもりになった事
ご自身が病気・半身不随になった事。
そして次男の死。

全て淡々と語っていましたが「悪いことばかりだった」これまでの生活に
     
     「自分が何かを判断する時、それが本当に正解なのか?
      正しい判断をしているはずなのに、決断が下せなくなってね。」
                         と胸の内をお話してくれました。

「心配してくれる人がいなくなってしまった」とご次男の事を語ります。
実家を出ていたご次男は“建て直したら戻ってくる”という話でした。
でも戻っては来なかったのですが
お父さんのことを心配し電話をくれ
休み度に実家を訪れ、お父さんの衣類やらを買ってきたり話し相手になったり。
登山から戻り休暇中に皆でお墓参りに行く予定だったそうです。
お兄さんとも仲が良く、引きこもってもご次男には心を開いていました。
引きこもりになって語る
お兄さんの“解けない悩み”を夜通し聞いてあげ
上手く言っていないお父さんとご長男の間を取り持ったり。
離れて住んでいても、ご次男がいたからなんとか保っていた家族。
     「自分まで駄目になってしまうかもしれない」
もしかしたらそんな思いから、あえて実家に戻るのをやめたのかもしれません。

メイクが終わり「おヒゲを剃るか?」聞きたくてもご長男は戻りません。
電話でやっと聞いてもらい「全て剃る」と判断されたご長男からの伝言。
それが終わっても最後までご長男は戻ってくる事はなく
葬儀屋さんと2人ご長男を納棺させて頂きました。
「お母さんの所へ行って仲良くな」
お父さんは故人様にそう話しかけました。

私は“千の風になって”じゃないけど
いつでもお二人で
最高級仏壇の中から~
お墓の中から~
家のあらゆるところから~
ふらふらどこにでも居て欲しいと思いました。
うっかり仏壇を買わされちゃう優しいお父さんと
繊細すぎるご長男を守って前を向いて生きる勇気を与えて欲しい。
ここのご葬家に明るい風を吹かせて欲しい。
そう願わずにいられない思いで、ご葬家を後にしました。








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千の風になって。というお話 1

2007-08-14 11:12:27 | Weblog
表現に語弊があるかもしれませんが毎日この仕事をしていると
“大丈夫な死”と“気の毒な死”があるように思えてきます。
例えば100歳になるような【大ご長寿】のお年寄りの死は
ご葬家皆さんがおじいちゃんでもおばあちゃんでも
「かわいいかわいい」と死に顔すら愛しそうに愛でるのです。
もちろん感謝の気持ちも悲しみもありますが悲壮感ではなく
「ここまでお疲れ様でした」という思いのようです。
“気の毒な死”は亡くなられた方が理不尽な理由ややるべき事
夢や未来がまだまだ沢山ある方の死です。
人生を真っ当できないということは
「やらないで後悔する」
ということなのでしょうか…。

私とそう年が変わらない若い男性の方
(いえ、私が若いという意味ではないのですが(~_~;)
お盆休みに入りすぐ、お友達と登山に出かけての心筋梗塞。
お顔がうっ血により薄紫に変わっていました。
準備があるので約束の30分前に伺うと故人様のお父さんが
「早くないですか、長男も出かけているし」とちょっとご機嫌斜め。
ご説明して準備を進めていました。
ですが準備を整えて定刻になってもご長男は帰ってきません。
お父さんは3年前に脳梗塞で半身が不自由な方です。
お母さんはもっと前に亡くなられてお部屋には遺影写真。
メイクを進めるにしても、喪主をするご長男が戻ってきません。
「では戻られるまでお化粧させてください」
おヒゲを生やしている方なのでご長男が戻ってから髭剃りをどうするか?伺う事に。
「長男に聞いて見なきゃわからないから…何か言うとすぐ食って掛かってくるから」
そこからお父さんの“やりきれない今までの生活”を
ポツリポツリと伺うことになりました。









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スタンダートか ? 最先端か ? ・・・その 3

2007-08-08 10:10:27 | Weblog
≪ 翌日2日目 ≫
お通夜の前に同僚がお直しの対応してくれました。
その日、葬儀社に伺う前に連絡したところ
「顔がひび割れて、口から出血している」とのこと。
それにビビッちゃった葬儀屋さんは告別式の当日、午前中も着て欲しいとのこと。
ナゼそんなにビビるのか?
処置当日、ドライアイスを30㎏も入れたのに
顔を小さくする処置もしたのに、口から血が出た!!ということらしいのです。

これは申し訳ないのですが“必要枠”です。
通常ではありえない量のドライアイスで体はコチンコチンに凍結。
冷蔵庫と同じ状態です。
そのなかに唯一、冷気が一番回りにくいお顔に分厚く乗せたファンデーションが
冷気で乾燥してひび割れてしまったと思われます。
そしてバリバリのファンデーションの下の素肌はやはり腐敗で痛んでトロトロです。
 【 外はサクサク 中はとろとろ 】
でも、体はコチンコチンなので喉に残っていた血液が凍った体の容積に押されて出てきた物と考えられます。

≪ 告別式当日3日目 ≫
今度は私がお直しに伺うことになりました。
「場合によっては出棺までいてもらうことになるかも」
と葬儀屋さんは言ってらしいですが他にご注文いただいているお客様に迷惑がかかりますのでそんなの無理です。
『なんとしてもやってのけましょう!』と意気込み式場に入り故人様を見てみると
相変わらず、今日もヒビ割れてます。
ヒビ割れたところから血がにじんでいます。
ご納棺から2日経っているのにまだニオイを感じます。
お直しをしながら故人様死後日数を担当さんに聞くと
「車の中で1週間だって…」
と、いうことは
練炭自殺→発見(7日目)→検死(1日~2日)→搬送・葬儀社着(1日)で
9日~10日ほど“この季節の常温”でいた!?かもしれないのです。
「○○の山の中で見つかったんだけど、あの地域は検死が遅くてねぇ」ともお話されていました。
そりゃたしかに見つかってからも熟成されるのも納得しました。
そんな世間話をしながら
「ちょっとすこーし血液がにじむかもしれませんが仕方がありませんので・・・」と
穏やかにほほ笑みながら、式場を後にさせて頂きました。

初日一緒に対応した相方が
「練炭がキレイに死ねるなんてうわさになったから皆やっちゃうんだわ!!」とプンプンでした。
私はそんな噂聞いたことありませんし、練炭自殺の故人様でキレイだった故人様は
一人もいませんでした。
でも、そんなウワサを信じちゃってその方法を選んだんだとしたら困っちゃいますが
集団練炭のうわさを聞かなくなった今もはやありきたりな方法なのかもしれません。
また、最近ニュースで
【 車の急発進による首切断自殺 】という思い切った方法で亡くなった方がいました。
首と柱などどこかをロープでつないで、自分で車をそのまま急発進させ首を自ら切断させるのです。
スゴク大胆です。
それなのに、たしか1ヶ月ほどで<同じ方法を真似て自殺>のニュースが報道されました。
報道は受け手によってはプロパガンダ的な悪影響も与えることがあるので怖いなぁと思いました。
次はこの方法!なんて恐ろしいブームが決して来ない事を祈ります。






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スタンダートか ? 最先端か ? ・・・その 2. という話

2007-08-03 09:44:06 | Weblog
「プクプク言ってる故人様」
当然湯灌なんて無理です。
も~【注意:場合によってはプクプクとズルズルはご洗体を承る事ができません】と
HPに載せて欲しいです。

葬儀屋さんは「見られる顔にして下さい」というご希望
それ以外にも大きな課題は3つあります。
・お棺を故人様の体液で汚さないように“完全に処置をする事”
・膨らんだお顔を少しでも小さくなるように処置する事
・赤く当てズルズルのお顔を見られる顔色にする事

また故人様、身長も高く横(膨らんで)にも縦にも大きい。
ズルズルすべる体を押さえ、湯灌室の畳も汚さないように注意しながら
背中の止血の処置をし、同時に口の中の血を吐き出させるウルトラCをした。
全身もズルズルでお尻からも茶色い泡の“ナニか”が出つつ
猪木の陰部も処置しなければいけません。
止血止めの道具も持ち合わせが少なく、心もとない状態。
故人様はプクプクなのに私たちはゲッソリ (┐ ̄..  ̄┌) しました。

お顔も小さくなるように処置して、山ほどの含み綿をして
こってりとファンデーションをつけお化粧しました。
(それでやっと肌色)
最初ドライアイスは20㎏の予定でしたが
体中おかしなことになっているので
「おかわり」で全部でドライアイスは30㎏当ててきました。
ご葬家の奥様にご確認いただくと
「眉毛の位置がいつもより目から離れている」(°o °;)ハァ? と言われました。
眉毛の位置は変えていないのですが、マブタも膨張しているためかもしれません
「明日お直しいたします」と式場を後にしました。

また、たまたまこの日会社で“暑気払い”の飲み会の予定だったのです。
もう会社の人は飲み始めている時間だったので
「私たちチーズくさいって言われないかなぁ・・・」と居酒屋に向かいました。
やはりみんな同僚のためか?
幸いにもこのにおいに鈍感になっていて誰にも指摘は受けませんでした。
ただ、「もうお腹イッパイ」気分で
食べる以前に故人様同様、私も“プクッ…!”と一口スッパイ物が出てきてしまい
早々に退散させて頂きました。

まだ後日談があるのですぅ~続く ηακετα..._〆(T-T*)








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