遺体屋の仕事

日常生活では見ることも聞くこともない「遺体屋の仕事」とは・・・

湯灌のできない遺体

2006-06-02 08:49:51 | エンゼルケア
掛布団を捲るとパジャマもシーツもビチャビャになっていました。
ドライアイスが溶けたにしてはおかしい。パジャマを脱がすと・・・首から太ももまで水疱があり、部分的に皮膚が破れてボロボロになっていました。

先輩も私も『湯灌はできない』と判断。
吸水シーツをカットし、故人様を包むように薬を混ぜて加工、その上から仏衣をお着せしました。

ご遺族にも状況をお伝えし、湯灌ができないことを告げました。
故人様の奥様は、『お風呂好きだったから残念です。』と零されました。
その様子をみて何とかできないかな~?と先輩も私も思いました。

そこで・・・
いつもどおり、機材の搬入をし、シャンプーだけでもしてさしあげることにしました。

立ち会われたご遺族全員が
『よかったね~。』
『さっぱりしたでしょ~』
と故人様に問い掛けられてました。


湯灌がおわり、玄関先までご遺族の皆様が私たちを見送ってくださいました。

湯灌は『マニュアル通り』が通用しない、現場での判断が大切なお仕事です。
そのために、これからも経験を積み、さまざまな状況判断ができるようにしていきたいと思いました。






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7 コメント

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Unknown (こうぢ)
2006-06-02 11:14:12
アメリカの大学院で経営を学んでいる者です。



色々とアメリカの方が素晴らしいと言われる世の中ですが、このブログで垣間見るお仕事の姿を見て、(1)マニュアル通りにしっかりこなす技術、加えて(2)マニュアルの枠を超えた対応をできるプロとしての意識、見事だと思いました。



ビジネスでもあり、人間を扱う仕事でもあり、自分の感情もコントロールしなくちゃいけない、とっても難しいお仕事だと思いますが、故人を大切にする真摯な姿勢には頭が下がります。



引き続き、お仕事に頑張っていただき、ブログに書いて頂ければと思います。死というものを考えるきっかけを与えてくれる、とても良いブログだと思います。
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Unknown (Unknown)
2006-06-02 18:31:49
はじめまして。

最初から読ませてもらいました。

ブログを読むまで湯灌というお仕事があるなんて知りませんでしたが、とってもいいお仕事だと思いました。

応援していますのでこれからも頑張ってくださいね。

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Unknown (楳田)
2006-06-02 23:13:59
ブロブ最初から読ませていただきました。

現在自分は一人暮らしをしているのですが

これを呼んだら久しぶりに実家に電話をしたくなりました。

書き終わったら電話しようかな?

これからもがんばってください~
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一人暮らし (サム)
2006-06-02 23:58:34
一人暮らししてたら 腐乱死体になりやすいのかな…



なんだか不安になってきました…



腐乱して鬼のような 怖い顔も眠ってるみたいに修復できるんですかね?
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悲しくなりましたね。 (Unknown)
2009-04-04 02:30:04
>>一人暮らし (サム)
腐乱して鬼のような 怖い顔も眠ってるみたいに修復できるんですかね?

あなたの発言(発想)は暴言です。神聖なご遺体に対する冒涜の他にないです。こんな発言する方と同じ日本人かと思うと凄く悲しくなりました。
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 (Unknown)
2014-02-13 14:48:40
↑何で同じ日本人って分かるんだよー?笑
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↑2 (ささ)
2018-12-26 14:08:04
日本人じゃなかったらどーすんだよ。
たんに腐乱した遺体の修復は可能か聞いてるだけだろ、被害妄想もいい加減にしろよ、お前こそ死んで腐乱してみつかれば?
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