こちらが全日制の卒業生へ贈った最終講義のハガキです。
さすがに360枚のハガキの印刷と印押しは時間がかかったそうです。でも、奥井の道楽ですから、時間をかけることが楽しいらしいですよ。
生徒たちの未来のために思いを込めても、込めた思い自体は何の役にも立たなそうに思えるのですが、奥井に言わせると思いを込めた事実だけは残るんだそうな。わかったようなわからないような話ですが……何も役に立たないかもしれないけれども、事実は残る……だから?
奥井が言うには、「人生ってそんなもんでしょ!」。役に立つかどうかはわからないけれども、事実だけは残るのが、人生?ふ~ん、そんなもんでしょうか?
ご卒業、おめでとうございます。
使命と責任を背負う大人への門出をお祝いして、卯の花高校での最終講義をお贈りします。
【もう限界だと思ったときには】
あと三日、あと三時間、あと三分だけ、全力を尽くせ
【未来の自分をイメージするときには】
「すごい」と感動し続ける人生を想像しよう
本気で話したことを本気で聞ける人間を想像しよう
【結婚しようと決心したなら】
愛し続けるための知恵と温かさと忍耐を磨こう
一生愛し合えたらどんな夫婦になるか試してみよう
【何をすべきかわからなくなったときには】
目の前にいる人を喜ばせることに集中しよう
目の前の小さなことを一所懸命にやり遂げよう
そうすればやがて自分の夢や使命に辿り着く
【卯高で浴び続けた言葉】
第一志望はゆずらない
世界のどこかを支える人になれ
少なくとも、勉強、部活動、学校行事の三兎を追え
【人の心を温かくする魔法の言葉】
いつでもあなたのことを思っていますよ
どれだけ深く人を愛することができるか、どれだけ充実した人生を送るかは、あなた次第です。
すごい人になって愉快な人生を送ってください。
平成22年3月16日
だいこん県立卯の花高等学校長 奥井太郎