定時制の卒業生たちに贈った最終講義のハガキです。
たった一枚のハガキだから、ハガキに何かを期待するということはないと奥井は言います。でも、たった一枚のハガキだけど、ハガキに精一杯の思いを込めたと奥井は言います。ただそれだけだと奥井は言います。
ご卒業、おめでとうございます。
使命と責任を背負う大人への門出をお祝いして、卯の花高校での最終講義をお贈りします。
【もう限界だと思ったときには】
あと三日、あと三時間、あと三分だけ、全力を尽くせ
【未来の自分をイメージするときには】
「できた」「すごい」と感動する人生を想像しよう
本気で話したことを本気で聞ける人間を想像しよう
【結婚しようと決心したなら】
愛し続けるための知恵と温かさと忍耐を磨こう
一生愛し合えたらどんな夫婦になるか試してみよう
【何をすべきかわからなくなったときには】
目の前にいる人を喜ばせることに集中しよう
目の前の小さなことを根気強くやり遂げよう
そうすればやがて自分の夢や幸福に辿り着く
【幸せとは】
身近な日常生活の中にあるもの
自分たちでつくるもの
幸せを得ようと努力している過程にあるもの
【人の心を温かくする魔法の言葉】
いつでもあなたのことを思っていますよ
どれだけ深く人を愛することができるか、どれだけ充実した人生を送るかは、あなた次第です。
できる人になって愉快な人生を送ってください。
平成22年3月15日
だいこん県立卯の花高等学校長 奥井太郎