はがきのおくりもの

 思い出したくなったら、ここに帰っておいで!!!
 元気を補給したら、顔を上げて、歩いて行くんだよ!

教育局等新規採用職員辞令交付式 式辞

2015年04月02日 | だいこん県教委 2015

 教育局等新規採用職員辞令交付式での奥井の式辞原稿を紹介します。
 毎日、式辞続きで大変ですね。お疲れ様です。

 

 

 おはようございます。

 本日、晴れてだいこん県教育委員会の職員となられた皆さん、おめでとうございます。
希望と期待を抱いて、本日をお迎えになったことと思います。
今年度は、県立学校等の事務職員として29名、学芸員として4名、司書として3名と、多くの皆さんを教育委員会の各職場にお迎えいたしました。
 是非とも、本日の気持ちを大切にし、一日も早く職場に慣れ、職務に邁進していただきたいと思います。

 今、我が国は時代の大きな転換期にあります。
 本格的な人口減少、超高齢社会の到来など、社会を取り巻く環境は大きく変わりつつあり、戦後の発展を支えてきた仕組みや制度の多くが見直しを迫られています。さらに、東日本大震災は、大規模災害に対する危機管理や被災した子供たちへの対応など今まで想定しなかった課題を生じさせています。

 また、教育の分野においては、学力向上や特別支援教育の充実、いじめへの対策も大きな課題となっております。
 我々公務員は、こうした社会の変化に敏感に対応することが求められているわけであります。
 大変難しい時代でありますが、時代の流れを的確に読み取り、配属されるそれぞれの職場で、県民の信頼に応える仕事をしていただきたいと思います。

 また、本県では、「生きる力を育て絆を深めるだいこん教育」という基本理念のもと、一人一人全ての子供たちの生きる力を確実に伸ばす「自助」、子供同士が認め合い、学び合い、助け合うネットワークをつくる力を育成する「共助」、保護者や地域の方々と協働して教育活動に取り組む「公助」という3つの観点から、様々な施策に取り組んでおります。

 そこで、皆さんに身につけてもらいたいものを、「自助」「共助」「公助」の観点から述べてみたいと思います。

 1つ目は、「自分をコントロールする力」です。これは「自助」の力の一種です。
 自分をコントロールする力は、多方面からつけていく必要があります。
 例えば、「愉快に生きる姿勢を身につける」ことで、自分をコントロールする力が身についていきます。
 私が心がけてきた「愉快に生きる方法」を紹介しましょう。
 いつもちょっと無理をする、時々思い切り無理をする、時々すっかり脱力する、というふうにメリハリをつけて生活すること。すごい人と関われるよう努力すること。人のために生きることを目指すこと、この3つです。
 「元気を回復する方法を身につける」ことでも、自分をコントロールすることができるようになります。
私流の「元気を回復させる方法」も紹介しましょう。
 元気の補給路を3つ以上確保すること。心ではなく体を動かすことで元気を回復する方法。自然から元気をもらう方法の3つです。
 自分をコントロールする力には、他にも、落ち込んで正常な判断ができないときに、判断を先に延ばすことなどもあります。ぜひ、自分と上手につき合う方法を身につけていってください。

 次に、身につけてもらいたいものの2つ目は、「助けてもらう力」です。これは「共助」の力の一種です。
 助けてもらう力の根底には、何としても生き延びよう、解決しようとする生命力が必要です。この生命力の上に、優先順位やものの軽重を判断する力を加えたものが、助けてもらう力ではないかと思っています。
 まずは自分でやってみる。その上で、助けてもらっても解決すべき問題か、自力でどこまでやるかを判断し、誰に助けてもらうかを考えます。助けてもらえる関係を築いておくことも必要です。そうした助けてもらう力を意識して身につけてください。
 
 身につけてもらいたいものの3つ目は、「贈与という考え方」です。これは「公助」の力の一種です。
 私たちは非常にたくさんのものを与えていただいて生きています。言葉も、知識も、振る舞い方も、考え方も、多くの人々からほとんど無償で与えていただいたものです。それらを与えてくれた人にお返しすることはできません。ですから、後から来る人たちへお返ししています。それが『贈与』という営みです。
 お返しを与えてくれた人に返さなければならないと考えるのが『交換』の考え方で、必ずしも与えてくれた人ではなく、必要とする人に返そうと考えるのが『贈与』の考え方です。これからの時代には『贈与』の考え方が大切になってくるのではないかと思います。

 県の施策等については、今後、研修等で学んでいただくとして、皆さんお一人お一人が、これからの本県教育行政を担う職員として、720万県民全体の奉仕者であることを胸に、今、お話しした力や考え方を身につけて、意欲的にそれぞれの職務に励まれますようお願いし、挨拶といたします。


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