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課長会議における年度当初挨拶

2015年04月03日 | だいこん県教委 2015

 奥井の施政方針演説のメモを手に入れました。奥井が言うには、年度当初の挨拶だそうです。でも、挨拶というより施政方針演説ですよね。

 


1 自助・共助・公助という方向性
 教育長就任時に「大きな方向性」として、「自助」「共助」「公助」を示した。

 私がめざす改革は、学校や教職員、児童生徒がそれぞれに自助・共助して成長し続けるよう、公助の仕組みを作り上げること。「自走する集団づくり」「学習する組織づくり」が目標である。

 平成27年度は、具体の成果をつかむ年である。そのため、「愉快に打って出る」年としたい。

 「愉快に打って出る」とは、明るく楽しみながら、幸運や成果を引き寄せるということ。


2 二大プロジェクト
 平成27年度には、二大プロジェクトが動き出す。

 一つ目はだいこん県版学力・学習状況調査である。

 2億円以上の巨費を投じる事業であり、継続しなければ効果が高まらない事業である。そのため、今年度は少しでも成果を出し、それを広報して盛り上げ、事業の継続を勝ち取らなければならない。

 小中学校に関係する課所だけでなく、全ての課所で全力をあげて盛り上げてもらいたい。

 二つ目は「魅力ある高校づくり課」の新設である。

 高校を中心として教育の質の転換を目指す。10年、20年先を見据えたとき、どんな教育を行うべきかを考え、実践してもらいたい。

 生徒数は一段と減少し、生産年齢人口が大きく減少する時代を迎えた。県の収入が減少し、施設の維持管理が困難になっていく時代に、子供たちにはより質の高い教育を与えなければならない。そのためにどうしたらよいかを魅力ある高校づくり課を中心に全ての課所で考えてもらいたい。当然、学校の統廃合も検討していかなければならないが、大事にしなければならないことは、これからの時代において一人一人の子供たちが自分のよさを活かすことができるように、教育の質の転換を図ることである。


3 大事にしたいキーワード
 大事にしたいキーワードがいくつかある。

 その一つが「一人一人を活かすための挑戦」(自助)である。

 一人一人全ての子供たちの生きる力を引き出し、伸ばすためには、今までの指導法を超えた指導法を取り入れなければならない。アクティブラーニングについては、これまでも取り組んできたが、全国や世界の取組を研究し、新たな指導法をどんどん採り入れてもらいたい。

 これまでのよさを引き継ぎ、共有することに力を注ぎながら、立ち止まることなく、新たな挑戦を続けてほしい。

  もう一つのキーワードが、「『分業』から『協働』へ」(共助)である。

 これまで『分業』が効率的であったが、今後は『協働』のほうが効率的になる。学校も地域に貢献したり、地域の人々や保護者などと協働して教育に当たったりする『協働』を念頭に、教育活動を組み立てていく必要がある。学校を支える地域そのものが消滅していく時代。学校が教育だけに専念していればよかった時代は終わった。

 行政組織においても、『分業』から『協働』へと意識を変えていく必要がある。 

 その他にも、「広報力の強化」「物語の共有」「知の積み上げと活用」「職員間ネットワークや学校間ネットワーク等の構築」「学校経営実践の理論化」などがある。


4 短期的成果を実現する一年
 組織変革は、ジョン・コッターによれば、次の八つの手順で進めるとよいとされる。

 ① 職員に危機意識を持たせる
 ② 変革を推進する強力なチームをつくる
 ③ ビジョンを定める
 ④ ビジョンを組織全体に周知する
 ⑤ 職員がビジョンに向けて行動するようにエンパワーメントを実施する
 ⑥ 懐疑的な職員を納得させ、信頼を獲得するために、短期的な成果を出す
 ⑦ 活動に勢いをつけ、さらに難しい課題に取り組む下地をつくる
 ⑧ 新しい行動様式を組織の文化として根づかせる

 一昨年度が①②の年、昨年度が③④の年、今年度は⑤⑥の年にしたい。

 今年度は、⑤自発を促し、⑥短期的成果を実現する年に当たる。さらに、新たな教育委員会制度が始まり、様々な大変化にこちらから立ち向かう一年となる。

 こうした時期には、恐れず、ひるまず、主体的かつ積極的に行動に移していただきたい。愉快に打って出ていきましょう。


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