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未来の高校② 自己変革力を育てる

2018年10月03日 | 未来の高校
未来の高校② 自己変革力を育てる
 
苦しむ自分さえ笑い飛ばせるように
 
 学校の先生は総じて真面目である。真面目はつまらないと相場が決まっている。そして、つまらないと生徒は付いてこない。未来の高校ではその傾向がより強まる。これからの時代に必要な力が真面目ばかりでは育てることができない代物ばかりだからである。
 
◆生き延びるために
 
 今ある仕事の半分が人工知能やロボットに取って代わられる。若者たちは生涯に何度も転職を経験する。積み上げてきたスキルが役に立たないこともある。若者たちは学び方を学び、生涯学び続けなければならない。
 
 「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」と言われる。しかし、学び方を知っていても、学ぶ意欲を失ってしまっていたら役に立たない。積み上げてきたものを手放す柔軟さや挫折から立ち直るしなやかさを身につけていない者にとって生き延びることの難しい時代が来る。
 
◆自己変革力を育てる
 
  高校時代に身につけさせたい力が自己変革力である。挫折回復力でもある。中学生には本人の荷が重く、大学生では親や先生の荷が重い。社会人になってからでも身につくが、本人が身につけるしかない。自己変革力を身につけるには高校時代が最も適している。
 
 現在の高校も自己変革力を育てている。しかし、学校全体で1年ないし3年のカリキュラムとして計画的に育成に取り組んでいるところは少ない。未来の高校は保護者や地域の人々などと協働して自己変革力の育成を進めているだろう。
 
◆育成カリキュラム
 
  どんな育成カリキュラムが考えられるか。進学校の例を一つ示そう。
 
 1学期は負荷をかけ全力を尽くさせる時期。塾で学んだ学びの型を壊し、高校の予習・復習の型を叩き込む。息つく暇ない学校行事の数々で全力を出し切らせる。
 
 2学期は自己を見つめさせる時期。行事を減らし、行事に逃げさせない。他人との競争ではなく、助け合いながら自分の目標を決め、達成することを経験させる。
 
 3学期は自走する時期。1、2学期の経験をもとに自分たちで考え、行動する。簡単に自走できるはずはなく、3学期に失敗を経験して再び1学期を迎える。
 
 このサイクルを3年間繰り返すことで自己変革力を身につける。学校全体で取り組み、授業でも学校行事でも部活動でも自己変革力の育成を意識させていく。
 
 こうした学校独自の育成カリキュラムを「生徒の成長物語」として示そう。物語を皆で共有できたとき、学校は成長のエネルギーで包まれる。生徒も保護者も先生も学校のファンになる。
 
 ところで、自己変革力育成にはユーモアや笑いが必需品である。苦しむ自分を笑い飛ばさなければやってられない。

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