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< 郷土料理 > 茨城 がりがりなます

2024-05-24 09:48:11 | 郷土料理

 「がりがりなます」

 主な伝承地域 県内全域

 主な使用食材 大根、酢漬けの魚

 歴史・由来・関連行事
 茨城県は、1年を通じて温暖な気候と豊かな水質を活かして、古来より農業が営まれ、さまざまな野菜が収穫されてきた“農業県”である。また一方で、県の沖合は、親潮と黒潮が交差する豊かな漁場で、季節ごとにさまざまな魚介が水揚げされる“漁業県”という一面も持つ。食材に恵まれる茨城県でつくられる郷土料理の「がりがりなます」も、こうした茨城県の旬の山の幸、海の幸を使いつくられる。
 「がりがりなます」は一般的ななますと同様に魚介類や野菜などを細かく切ったものに、酢を基本とした調味料で和えた料理であるが、その特徴は調理器具にある。「がりがりなます」の名の通り、大根を「鬼おろし」という器具を使用して、“ガリガリ”と粗くすりおろしていく。「鬼おろし」とは、竹製の鋭利な刃がついたおろし器のこと。その歯が鬼の歯を連想させることからその名がついた。「がりがりなます」が食べられている地域では、鬼おろしを保有している家庭も少なくない。竹製のため素材に熱が伝わりづらく、さらには一般的な大根おろしよりも粗くおろされていくため、素材の水分や食感を残しておろすことができる。
 「がりがりなます」は、県内全域で食べられているが、茨城県南部、水田地帯ではハレの日によく食べられている。

 食習の機会や時季
 正月などのハレの日、また人の集まる際に決まって振る舞われる。日常的な家庭料理として食べることもある。

 飲食方法
 「がりがりなます」は鬼おろしで大根を粗くすりおろすため、食べた時の食感が特徴である。また、昔はボラや小フナを入れてつくることも多かったという。小骨など気になる場合はコイやタコを使用してつくられることもある。つくりたてを食べると素材の味を楽しめるが、味が馴染んでからも美味しくいただける。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 茨城県教育委員会が茨城県の行事食として紹介している。また、小学生から高校生を対象にした食育イベント等でも紹介されている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/garigarinamasu_ibaraki.html より


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