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< 郷土料理 > 埼玉 呉汁

2024-08-23 08:05:52 | 郷土料理

 「呉汁-ごじる」

 主な伝承地域 県内全域

 主な使用食材 大豆、野菜

 歴史・由来・関連行事
 「呉汁」は、稲作や畑作を行っていた地域を中心に、埼玉県全域で愛されている郷土料理。特に稲作が盛んな地域では、痩せた土地でも十分に育つ大豆を、田んぼのあぜに植え、土地の有効活用を目的に育てることが多くあった。自家用に田んぼのあぜで育てた大豆は、通称「たのくろ豆(田畦豆)」と呼ばれる。埼玉県では輪作作物や、水田における転作作物として、大豆は古くから栽培されてきた。このように大豆は人々の身近な食品であり、「呉汁」は庶民の日常食であった。大豆や季節の野菜の旨味、栄養が一杯に凝縮されており滋味深い味わいが特徴。味付けは味噌がポピュラーだが、醤油や塩などをベースにすることもある。加える大豆の量やすりつぶす度合いなどは家庭によって異なるようだ。

 食習の機会や時季
 各家庭では、秋に収穫を迎えた大豆を用いて呉汁を作り食すことが、肌寒くなってきた季節の楽しみのひとつであった。冬に不足しがちなタンパク源であることから、栄養食として疲労回復にも役立っていた。

 飲食方法
 大豆は水に浸して戻してから、すり鉢でなめらかになるまですりつぶす。サトイモ、ダイコン、ニンジン、しいたけ、油揚げ、こんにゃくをだし汁で煮る。煮立ったところに大豆を加え、火が通ったらネギを加えて味噌で味をととのえる。昔の食生活は質素だったため、大豆のほかに油揚げと野菜1~2種で作られており、ご飯にかけて食べる人も多くいた。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 家庭でつくられるほか、学校給食、飲食店でも味わえる。川島町では、生の大豆や芋がらなど10種以上の野菜を使った「かわじま呉汁」を開発し、地域活性化を目的に町内の飲食店で提供している。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/33_2_saitama.html より


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