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伊勢丹FOODIEが選ぶ「愛される食品100」 078 有機本格仕込み 三州味醂〈角谷文治郎商店〉

2021-12-30 07:53:34 | 東京五輪延期

 「078 有機本格仕込み 三州味醂〈角谷文治郎商店〉」

自然の生態系の中で栽培された国内産の有機米を原料に、「米一升・みりん一升」という200余年本場三河の伝統的な醸造法で造りました。 創業以来みりん一筋の蔵で育まれた有機三州味醂は、お米の自然な甘さ・旨み・香り豊かな味わいです。

 (株)角谷文治郎商店 愛知県碧南市西浜町6-3

 ごあいさつ
 もち米のおいしさを、「醸造」という日本の伝統的な技のみで引き出したのが本格みりんです。 ご飯を口に含んで噛むほどに甘さが増し、おいしさが伝わります。 しかし、このとき感じ取る旨みは、お米のおいしさのほんの一部に過ぎないのです。 お腹に入って2・3時間後には、米デンプンはブドウ糖に、米タンパクは、アミノ酸に消化されて初めて栄養として体に吸収されるのです。 このお米のおいしさを「米こうじ」の力を借りて、一年以上の醸造期間をかけて丸ごと表に引き出したのがみりんです。 私たちが意識していなかったお米の味わい・おいしさがあるのです。

 米は、日本の気候・風土に最適な穀物であり、南から北の果てまで栽培されている自給穀物です。 しかし、食料だけの評価でいいのでしょうか。 四季の移り変わりを田園風景で楽しみ、灼熱の太陽の下、満々と溜められた水、緑に覆われた大地は、急激な気象変化を緩和して、快適な生活空間を保全してくれています。

 この環境効果に対して、生活者は、国はどれだけの費用負担をしてきたのでしょうか。 かつて水と空気は無償で入手できるとされましたが、高価な浄水器を蛇口に取り付け、部屋には空気清浄機をかけています。 さらに、太陽もまともに浴びることができなくなって、女性のUVカット化粧品の氾濫、車や住宅のUVカットガラスの普及等自然環境の悪化に費用負担を強いられています。

 わが国は、急速に工業化が進展し、自動化、合理化され、さらに電子機器の発達がありシステム化されて高品質の製品作りと、コストダウンに成功しました。 しかし、農業における生産性の向上、コストダウンはどこまで可能でしょうか。 日照時間が延びれば、成長が持続します。 農地を二層・三層にできるのであれば二倍・三倍はできるでしょう。 お日様の動きを止めることはできません。 表面の土だけで作物が育つのではなく、地下水、日差しを受けて成長します。難しいのです。

 収量を増やし、成長を促進する為の肥料という「栄養剤」、せっかく豊かにおいしく実った作物を虫に横取りされないよう防御する為の農薬がともに敬遠されるようになりました。 生産性・歩留まり向上の術が農業では難しいのです。

 工業化が著しく発達した国土の中で、日本農業の発展、共存は大変な労苦が伴います。 それを受け止める政治、行政の関わり方を変えるべきです。 食料としての農産物だけでなく、生育過程のCO2吸収、諸々の環境効果を念頭に、農林水産省、環境省が一体となって臨むべきです。 消費者自身も、身近な田園風景によって支えられている生活空間であるならば、そこで収穫されたものを環境費用込みで購入すべきです。 農業生産に伴う環境保全・向上効果に対し、食料費に環境貢献費用を加算して評価し、購入すべきです。

 お茶碗一杯のご飯を頂くと、一抱えの田んぼのみどりを支えることができます。 誰でもいつでもすぐに環境貢献、向上に参加できます。

 私自身も、日本のお米のおいしさを、「みりん」に託して広め、合わせて環境保全、向上に邁進してまいります。

 三州三河みりん醸造元 (株)角谷文治郎商店 代表取締役 角 谷 利 夫

こだわりの有機本格仕込み

100年以上、みりん造りを専業とする蔵元の有機本格仕込み。原材料は有機もち米、有機米麹、有機米焼酎のみ。自然食志向の方だけでなく多くの食通に支持されている風味です。

500ml 1,144円 約40本/月
[シェフズセレクション]

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