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<苺> もういっこ

2021-05-31 10:14:02 | 食品

 「もういっこ」

■もういっことは?

 
●東北地方 宮城県のオリジナル新品種
もういっこは東北地方では最もイチゴを生産している宮城県で生まれた品種です。

宮城県のホームページによると、それまで宮城県では「とちおとめ」や「さちのか」を中心に栽培されてきたのですが、東北と言う寒冷な気候ということもあり、生産者はいちごの様々な病害に悩まされてきたそうです。また、全国各地でオリジナル品種の開発が競うように行われている近年の流れの中で、病害に強く寒冷地に適した宮城県オリジナル品種の開発が求められるようになったようです。

そこで、宮城県が開発に取り組み、1995(平成7)年に農業・園芸総合研究所において、県が以前に開発した、うどんこ病や萎黄病に抵抗性がある「MN3」〔(「女峰」×「しずたから」)×「女峰」〕に「さちのか」の花粉を交配し、その実生から選抜育成を行ってできたのが「もういっこ」です。交配してから10年後の2005(平成17)年に品種登録申請され、2008(平成20)年に登録されました。

「もういっこ」と言う名前は『大粒の果実にもかかわらず、ついつい‘もう一個’手を伸ばしてしまう』という意味がこめられているようです。

●もういっこの特徴

もういっこの果実はやや大粒で、形は円錐形ですが、やや表面に起伏が見られるものが多い傾向にあるようです。果皮の色は鮮やかな赤色で、ガクの付け根までしっかりと色付いています。

果肉は中心部まで淡い赤色で、空洞はほとんどありません。

今回入手したものは宮城県産ではなく滋賀県で生産されたものでしたが、甘い香りが強く、果肉はしっかりとしていて、食べた時に強い甘みと酸味が口に広がり、水っぽさを感じない濃厚な味わいでした。

農林水産省の品種登録データベースには下記の通り記載されています。

『果実の縦横比は縦長、大きさは大、果形は円錐、果実の溝は中、果皮の色は鮮赤、果実の光沢は中、そう果の落ち込みは中、がく片の着き方は離、果径に対するがく片の大きさは中、果実の硬さは硬、果肉色は淡紅、果心の色は淡赤、果実の空洞は無又は極小である。』

そして、このイチゴは東北の宮崎県の気候にも適し、うどんこ病や萎黄病等に抵抗性が高いという特徴があります。

■もういっこの主な産地と旬
●主な産地と生産量
開発された宮城県では、現在増産とブランド化が進められています。平成23年の時点では宮城県内のイチゴ栽培面積の4割以上が「もういっこ」となっているようです。

また、それ以外の地方でも許諾を受ける事ができ、栽培され始めています。

●もういっこの収穫時期と旬
もういっこは促成栽培に向いた品種で、収穫は11月から始まります。収穫の最盛期は1月~4月頃までで、5月まで続きます。

食べ頃の旬は1月から4月となります。

*https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/Strawberry-Mouikko.htm より


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