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< 郷土料理 > 群馬 なまずの天ぷら

2024-08-05 12:46:06 | 郷土料理

 「なまずの天ぷら」

 主な伝承地域 板倉町(東毛)

 主な使用食材 なまず

 歴史・由来・関連行事
 群馬県の東毛にある板倉町は「群馬の水郷」と呼ばれるほど水源が豊か。現在も全国最大規模の利根川や渡良瀬川といった全国的にも有名な一級河川が広がっているが、かつてはさらに多くの河川や池、沼などが存在していた。その豊かな水源から取れる川魚が特産品としてよく知られており、うなぎやコイ、どじょうなど多様な川魚が食べられている。そのうちの一つとして人気を博しているのが、なまずを使った料理の数々だ。たたき揚げや刺身など調理法はさまざまにあるが、代表格として親しまれているのが「なまずの天ぷら」。ふっくらとしていてやわらか、そのうえ驚くほどクセのない白身とサクサクの衣は相性がよく、県外から食べにやって来る観光客や食通も多いのだという。

 食習の機会や時季
 河川や池、沼が豊富にある板倉町では昔、そこで取れた川魚を取り扱う問屋が多くあった。川魚を売買する拠点となっていたのはもちろんのこと、近隣には川魚料理を提供する飲食店が軒を連ね、今もなお、なまずの天ぷらを含む多様な川魚料理を提供している。また、近くには雷電神社や高鳥天満宮があるため、参拝客に向けて名物料理としても振る舞っている。

 飲食方法
 泥をかぶっていることが多いなまずは、下ごしらえをしっかりと行うことが重要とされている。飲食店によっては1週間かけて泥抜きをして臭みを取り除き、新鮮で旨味のあるなまずを提供するように努めているという。また、天ぷら用として食べられる身の部分はほんの一部であるため、残りは細かく叩きつぶして野菜や豆腐と混ぜ、団子にして揚げる「たたき揚げ」として提供することも。なまずの天ぷらは皮を取らずにそのまま揚げるのだが、身を包丁でたたき、高温で揚げることがコツだという。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 昔ほど多くはないが、現在もなまずの天ぷらは板倉町にある老舗の川魚料理店で提供され続けている。また、なまずの天ぷらをはじめとする川魚料理と、それらを提供している飲食店を掲載したチラシを制作。板倉町の川魚料理を広く認知してもらうよう尽力している。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/32_16_gunma.html より


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