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< 郷土料理 > 青森 干し餅

2023-12-13 09:46:05 | 郷土料理

 「干し餅」

 主な伝承地域 津軽地方

 主な使用食材 もち米、砂糖

 歴史・由来・関連行事
 昔から寒くて湿気の少ない気候を生かして極寒期につくられる保存食で、「凍り餅」ともよばれる。津軽地方でつくられるが、中でも五所川原市が盛んで有名。かつては家々の軒先に吊るされたのれんのような凍り餅が真冬の風物詩だった。通常より相取り水を多く加えてついた餅を切り、わらで長く編んで、寒い日に一度水にくぐらせて屋外に吊るして凍らせ、さらに風干しにしてつくる。全体で二ヵ月ほど要し大変手間のかかる作業である。昔は年中行事に組み入れられるほど地域総出でつくられたもので、一年でもっとも寒い2月ごろにつくると美味しくなる。

 食習の機会や時季
 保存がきき腹持ちがよい上にエネルギー源が豊富なので、春から夏の農繁期に田畑で食べる軽食として重宝された。そのまま食べることができ、ほのかに甘いので子どものおやつにも人気があった。上出来の干し餅は手で簡単に割れ、口に入れるとサクサク、ほろほろとした独特の食感がある。

 飲食方法
 古くは各家庭に「干し餅奉行」がいて、天候をにらみながらタイミングを計って干し餅づくりをしたという。ごまや煎り大豆、しその葉、かぼちゃ、クルミ、紅しょうが、落花生などの具を入れたり、着色したりしてバリエーションをつけることもある。そのまま食べる他、軽くあぶれば米の甘みが感じられる。焼いたバターやバター醤油をつけたり、油で揚げれば、また違う味わいで美味である。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 極寒の中の作業の過酷さや、冬の間も物流が動き便利になって保存食があまり必要でなくなったこともあり、現代では家庭で「干し餅」をつくる機会は減っている。今では一部の農家や伝統を継承する家で生産が続く他、土産物として製菓メーカーが製造している。伝統の灯を消さない継承が模索されている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/hoshi_mochi_aomori.html より


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