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< 郷土料理 > 埼玉 八ツ頭の茎の炒め煮

2024-09-12 08:00:59 | 郷土料理

 「八ツ頭の茎の炒め煮」

 主な伝承地域 県内全域

 主な使用食材 八ツ頭

 歴史・由来・関連行事
 里芋や八ツ頭の茎は「ずいき」と呼ばれ、それを乾物にした「芋がら」は、かつては保存食として広く食べられていた。特に食べ物が不足した時に、煮て、ごはんと混ぜて食べたり、煮付けにして食べたりすることが多かったという。また、女性の体に良いとされ、“血の道の薬”と言われていた。八ツ頭の茎は秋に収穫し、皮をむいてよく干して保存食にする。天気が良く、風の強い時に干すとよく乾き、乾燥させた茎は3~4cmに切って保存すると一年中持つ。食べる分だけ、水で戻して使う。現在では八ツ頭の茎はなかなか手に入らなくなっているが、埼玉県は全国でも有数の八ツ頭の産地で、深谷市や杉戸町を中心に県内各地でオリジナルの「丸系八つ頭」の栽培もしている。 「八ツ頭の茎の炒め煮」は、ごはんのおかずや酒のつまみなど、何にでも合うしっかりとした味付けの料理として親しまれてきた。

 食習の機会や時季
 食べ物が不足した時のおかずや酒の肴として食べられていた。最近では、八ツ頭の茎そのものやそれを干したずいきは手に入りづらく、家庭で食べられる機会が減っている。

 飲食方法
 干し芋がらを一晩水につけて戻しておく。水で戻した干しシイタケやさつま揚げ、油揚げ、こんにゃくなどの食材とともに食べやすい大きさに切り、鍋で熱した油で炒める。酒やだし汁、砂糖、醤油などの調味料を加え、汁気がなくなるまで煮込む。芋がらだけを使うこともある。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 家庭で一般的につくられる。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/33_22_saitama.html より


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