単気筒ライダー(だった男)のひとりごと

愛犬チビ と CB400SSライダーだった前期高齢者の日々

北関東ソロ・ツーリング 会津鉄道沿線~筑波山 編

2011-07-18 | ちょこっと旅・温泉

 

国道118号を南下。初めて見る那須の山々を前に、「ひとり旅」感が湧いてくる。

そんな時、「大内宿」の案内標識がスーッと右手に流れた。 

リサーチ不足だった。「今回は、下見のつもり。」と思い直し、引き返すのをやめた。

 


 

那須の山懐に入ると、何度も「温泉」の文字が過ぎていく。

阿賀川にかかる橋の両側に、大きなホテルが建ち並ぶ「芦ノ牧温泉」。

銭湯があるとは思えないが、立ち寄るにも情報不足、時間不足、なにより、調査不足。

 


 

いつのまにか鉄道と併走しているのに気づいた。(後で調べたら三セクの会津鉄道)

やがて木立の葉陰に不思議な光景が・・。駅のホームに何故か大きな茅葺屋根。

 


 

線路越しに写真を撮って通り過ぎるつもりがでしたが・・、見ておこう。

狭くて短い通りの先に、ドーンと構える茅葺屋根の駅舎。「湯野上温泉駅」とある。

 


 

駅舎の中をのぞく。地元の住民や鉄道会社のお客さんへの思いやりが伝わってきた。

山間の小さな温泉場は大好きなんですが、猛暑と入浴後の汗を思い、訪問は次の機会に。

 


 

那須火山帯の急峻な山あいを走る国道400号。一般車や観光バスが多くなってきた。

この先、塩原・鬼怒川の温泉郷や日光東照宮といった一級の観光地が控えている。

大気が不安定なのか、空模様が気になる。(不安があとで的中する)

塩原温泉街でガードマンに止められた。「落石で通行止めだよ。どこへ行くの?大田原?」

 


 

「大田原って何?、どこ?」と、こっちが聞きたいほど道に不案内。

「4号に出たい。」と答えたら、「県道を迂回すればいい。」と教えてくれた。

山間から平野に下りた頃から空が暗くなり、背後の那須連山から雷雲が追いかけてくる。

雷雲の追撃から逃げるように走った。国道4号に出てからは空模様も安定した。

 


 

茨城に入り、日が西に傾き始めたころ、ようやく筑波山を拝むことができた。

柔らかい夕陽に映し出された優美な姿。自然と心が落ち着いてくる。ここが、故郷のよう。

道の駅で地元のおばさんが「筑波山は、この方向が一番。」と教えてくれた。

千メートルにも満たない山が何故こんなに愛されているのか、少し分かったような気がした。



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