羽黒橋を渡り、折り返そうとした後方からオートバイが追い越していった。
ソロ・ツーの背中を見送りながら、こんな陽気の日にボクは何やってんだろ・・。
河川敷に続くグランドで汗流しているのは、ここの野球少年だけ。
走らされてる感なくもないけど・・、頑張ってるよ、みんな。
サッカーもソフトボールも、オフに入ったんだろうか。
嵩の増えた落ち葉の上を、わざと蹴散らしながら踏みしめながら走ってみた。
カサカサ・・ミシミシ・・踏みしめた時の乾いた音と感触、いいねえ。心地いい。
かすれた色の葉っぱが少なくなるにつれ、晩秋の風情がどんどん深みを増していく。
さっきのオートバイに触発されたわけじゃあないけど、どうしても行きたいところがある。
何度も良き日を見逃していますが、まだまだ、待てば海路の日和あり・・。
自宅に戻ったボクの視界に・・・、突然のモミジ?! いつからだよ? 誰が・・?
「お隣から飛んできて、根付いたのよ」 奥サンが真顔でそう言った。
飛んでくるもんなのかあ、モミジって。