「The Time Traveler's Wife」 の試写会

2009-10-21 22:40:05 | 映画
邦題は「きみがぼくを見つけた日」

確かに、原題だとネタばれしてしまう
ので苦肉の策でしょう(^^)

自分の意思に関係なくタイムトラベル
してしまう疾患を持った男性の話・・・DNAレベルの病気という
設定がボクとしては・・一瞬、「あ~ぁ」帰ろうかなぁ
となるんですが^/^

とにかく前ふりが長くて説明調でめんどくさい
何が面倒かというとワープするのは生身の肉体だけなので
裸で移動してしまい・・先ず服を探すという段取りがねぇ。
あ~、めんどくせぇ!!
前半が冗長で2度ほどコックリ・コックリしましたが^_^;

娘が出てきてからの後半の話のテンポは爽快です。
最後までいっきに魅せます。ロトで500万ドルゲット
したりというタイムトラベルものでは絶対タブーな設定
もありますが・・前半はどんより重いのです。

終ってみると・・とても哲学的な良い物語になっていて
たんなるSFとかファンタジーかな?と思って取り掛かると
あっさり裏切られます。

時間の流れと生命のとても深淵な関係を
覗かせてくれるし、時間軸どおりに生きている普通の
人間と自分の意思と関係なくタイムトラベルしてしまう
彼と、何の違いもないことに気づいたとき唖然とします。

実際、ボクらの脳も時間軸を超越して仕事のことを考えたり、
今日の昼飯のことを考えながら、幼稚園時代の幼馴染み
のことを思ったりしているわけで・・・精神は決して時系列
に活動しているわけではないのです。
換言すればボクらも皆、ある種のタイムトラベラーなのかも?

前半の冗長さがなければ・・佳作になると思います。
「ニューシネマ・パラダイス」などは大胆にカットしたから贅肉
が取れて名作になった良い例です。ノーカット版は全ての秘密が
分かってしまって・・・残像が薄れます。

この映画、ボクがディレクターなら迷わずがっつりカットしますね。
ラストシーンはグッときます。母娘で見たい映画ですね。

最新の画像もっと見る