私は、一般社団法人日本ライフシフト協会理事として、ライフシフターの生涯社会活動の在り方を考えながら、日本産業ジェロントロジー協会の代表理事である崎山さんとも、シニア世代の生き方や働き方について意見交換させていただいています。
「ジェロントロジー」とは『老年学』といわれる学術分野です。
加齢による人間の変化を、心理・教育・医学・経済・労働・ 栄養・工学など実に様々な分野から学際的に研究する学問です。
「産業ジェロントロジー」は、産業分野に 特化したものです。若年・中年層との違いを知った上での労務管理や能力開発に役立てる活動をされています。
平均寿命が100歳を超える時代が到来しています。
「人生100年戦略」なる政府の動きは歓迎されるものとですが、社会制度や組織社会側の意識がまだまだです。
社会通念としての「高齢者」や社会保険制度での「老齢者」という定義は、時代と共に変わってきてはいますが、『65歳』が変節点といったイメージでしょうか。
今日は、改めて「高齢者」の定義や、「老齢年金」などに使われる「老齢」について社会意識を調べてみました。
一つ参考になる記事を紹介します。
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日本老年学会、日本老年医学会では、2013 年に高齢者 の定義を再検討する合同ワーキンググループを立ち上げ、高齢者の定義につい ていろいろな角度から議論を重ねてまいりました。
近年の高齢者の心身の健康 に関する種々のデータを検討した結果、現在の高齢者においては 10~20 年前と 比較して加齢に伴う身体的機能変化の出現が 5~10 年遅延しており、「若返り」 現象がみられています。
従来、高齢者とされてきた 65 歳以上の人でも、特に 65 ~74 歳の前期高齢者においては、心身の健康が保たれており、活発な社会活動 が可能な人が大多数を占めています。
また、各種の意識調査の結果によります と、社会一般においても 65 歳以上を高齢者とすることに否定的な意見が強くな っており、内閣府の調査でも、70 歳以上あるいは 75 歳以上を高齢者と考える意 見が多い結果となっています 1)。
これらを踏まえ、本ワーキンググループとしては、65 歳以上の人を以下のよ うに区分することを提言したいと思います。
65~74 歳 准高齢者 准高齢期 (pre-old)
75~89 歳 高齢者 高齢期 (old)
90 歳~ 超高齢者 超高齢期(oldest-old, super-old)
この定義は主として先進国の高齢化事情を念頭においていますが、平均寿命 の延伸と「若返り」現象が世界的にひろがるようになれば、全世界的に通用す る概念であると考えています。
一方、従来の超高齢者(oldest-old, super-old)に ついては、世界的な平均寿命の延伸にともない、平均寿命を超えた 90 歳以上と するのが妥当と考えます。
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日本老年学会の専門家が提言されている定義です。
これを見る限り、「老齢者」と呼ばれるのは
75歳から!といったところでしょうか。
でも、世の中100歳を超える元気なセンテナリアンもいます。
私自身、75歳は、まだまだ気力体力も充実している筈!「老年」にはなりたくない!
と勝手に想いを巡らせながら、63歳の今をエネルギッシュに活動してゆきたいと思っております😅
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