及川妙子の元気日記

年4回の市議会だよりを中心にお送りします。
また、政策課題や考えることなどについては随時掲載させていただきます。

庁舎建て替えの研修会に出席しました。

2019-02-08 09:40:12 | 日記


2月6日、「庁舎建て替えを契機とした行政イノベーション」の研修会に出席しました。

サブタイトルは~ICT化による業務効率化・住民サービス改革とセキュリティ向上、そ

して働き方改革へ~です。

福岡県須賀川市、愛知県新城市、東京都町田市のそれぞれの事例発表の後、庁舎設計会

社の発表、パネル討論では豊島区の担当者の問題提起のあと質疑応答がありました。

1.須賀川市

「東日本大震災からの新庁舎建設~最大のピンチを最大のチャンスにー窓口サービスの

向上とセキュリティーの強化について~」

東日本大震災により解体された庁舎を防災機能を充実させ公民館や図書館の移転も含め

た市街地再開発事業としました。

特徴としては市職員の若手20代から30代前半のワーキンググループが新庁舎の導入機能

を検討したこと。50メートル以上の窓口カウンターを設置し、市民課、福祉課、環境課

全ての手続きをワンストップで行い、窓口コンシェルジュがサポートします。ウルトラ

マンの故郷であるМ78星雲光の国と姉妹都市(特撮の円谷監督が須賀川市出身)なことか

ら「ウルトラ窓口=受付の、ルートがわかりやすく、届け出を、楽に」をつくりました。

また、包括業務委託をしていて庁舎管理も一社でやっています。各階にうちあわせスペー

スをつくったところ夜9時までやっているため高校生が勉強しに来ているそうです。



2.新城市(しんしろし)

「新庁舎と職員の働き方改革~新庁舎ネットワーク構築とICT利活用~」

5ヶ所に分散していた市民窓口を1階に集約しました。書類があふれていた職場を整理して

(60t廃棄)業務用タブレットパソコン640台導入、仕切りのないフリーアドレス可能な執

務環をつくり、個人の書類はひとりA4の箱一つまでにしました。クラウドサービスによる

ユニファイドコミュニケーションシステム導入により個人端末で内線が可能です。タブレ

ット端末を持ち歩くのでどこでもペーパーレス会議ができます。複合機による印刷管理、

グループウェア回覧もしています。

今後の課題としては定時退庁、ワークライフバランスの確立です。

また、近隣市とのシステムの共同調達も進んでいます。



3.町田市

「新庁舎建設がもたらす効果とは~庁舎の移設という大規模な環境変化をどう生かすか~」

人口増と老朽化から新庁舎を建設しました。町田はこの間国分寺市議会でも公会計制度の

研修でいきました。すごく広くてきれいな市役所でした。

ワンストップサービスからこれからはノンストップサービス(=市役所に来なくてもサービス

が受けられる)も視野に入れる必要があるのではないか。6年たってみると良かったことの

方が圧倒的に多いがなかなか変えられないこともある。シンクライアントで手元にデータを

もたない仕組みが必要である、とのことでした。



4.パワープレイス(株)

「庁舎空間の施設コンセプトづくり~未来志向で考える「庁舎環境構築」~

窓口来庁舎の導線の調査や待ち時間の過ごし方を調査することで課題が見えてきます。

新しい庁舎環境は、オープンスペース、木材使用、ICTによる情報発信、ユニバーサルレイ

アウト、フリーアドレスが基本です。時間や空間のダウンサイジングが重要です。

総務省の提案では、管理職も同じテーブルのオープンオフィス、チーム単位のドロップ&ボ

ーンテーブル、ペーパーレスの推進、PCを持ち歩いてどこでも打ち合わせ、などのオフィス

改革があります。将来的な窓口機能は来庁者が減り、サービスの内容も変わってきます。

重要なのは現場の人にアイデァを出してもらうことです。



5.パネルディスカッション

問題提起

豊島区新庁舎の建設の取り組みと自治体住民サービスの向上

職員ポータル内にシステムごとにサイトをつくり、モバイルワークを実現しました。無線LAN

とタブレット端末を利用し、自席を離れても仕事ができ、電話連絡は確実に携帯でします。

会議は1時間以内と決め効率化を図りました。若手職員とマイクロソフト社などをまわり

多くの職員が「自分事」にするような仕掛けをしました、。地方公務員ならではのテレワー

クを考案しましょう。これからは電子化、データ化が進みます。働き方改革で自治体が欠かせ

ないことは、規則・慣習の見直し、意識改革、ICTの活用、バリアフリー、オフィス環境の

見直しなどです。

庁舎に窓口カウンターが必要か?との問題提起もありました。

実際に長崎県庁や武雄市役所には窓口カウンターはなくフリースペースに机と椅子がおいてある

そうです。

電子化になるとデータ管理も重要になります。



いろいろな話が盛りだくさんで専門用語がなかなかわからなかったりしましたが、要は庁舎

建てかえで、一気にICT化を進め住民サービスの向上や職員の働き方改革ができる、ということ

です。国分寺市も庁舎建設が進んでいます。今日の研修がまたどこかで活かせると思います。

大変有意義な一日でした。

ちなみに参加者は圧倒的に自治体職員の方でした。













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