12月25日(金)立憲民主党女性議員ネットワーク結成総会と基調講演がありました。
旧民主党時代から続いている女性議員ネットワークに新しい若い議員の方々も加わっ
てよりパワーアップして活動していこうとみんなで決意を新たにしました。
私は東京ブロックの世話人=運営委員になりました。
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基調講演は明大非常勤講師の瀬山紀子さん。
「第5次男女共同参画基本計画とジェンダー平等政策の課題」がテーマでした。
その前に党のジェンダー平等推進本部でヒヤリングをしていたのでグッドタイミング
でした。
前述したとおり、2020年までに指導的地位につく女性の割合を30%にすることは
できなかったと反省から始まり、強い危機感を強調しているとのこと。
トピックとしては、①選択的夫婦別氏について大幅に後退したこと⇒自民党で議論
の場が持てたことは前進。②緊急避妊薬の市販化。③不妊治療の保険適用。
なぜジェンダー平等が進んで来なかったのかとの分析では、第2次計画(2005
~10)時でのジェンターフリーに対する強烈なバッシングを指摘しています。
性教育に対する強い反発があり、ブレーキがかかったとのことです。七尾養護学校
事件から端を発したようです。ジェンダーフリーという言葉にも誤解があったよう
です。
このジェンダーフリーバックラッシュ(反動、揺り戻し)はそうとう強烈で、私はこの
時期たまたま出産、育児で現場を離れていたので関わりがなかったのですが、あと
から複数の当事者の話を聞いて愕然としました。結局裁判で勝訴した事例もあり
ましたが、人々の意識の中には間違ったジェンターフリーの考え方がある程度浸透
してしまったことは否めません。そして、残念なことに男女共同参画はここあとしば
らく停滞してしまいました。
他にも原因はあると思いますが、このことが男女共同参画政策の迷走をまねき、
ジェンターフリーという言葉は一時期タブー視され、今でも尾を引きずっていると
感じます。そして日本は国際的なジェンダー平等からかい離しているそうです。
男女共同参画という言葉ではいつまでも性別二元論から抜けられないとのことです。
本来やるべきことは、性別に基づく差別のない社会をつくることであり、そのために
はジェンダー統計を活用して、ジェンダー平等が進んでいないことへの強い危機感
を共有していくことが重要だと話されました。
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私も常々どうして日本ではこんなに男女平等が進まないかと疑問に思っていました
がなるほどこれが大きな原因の一つだったのかと改めて納得しました。