薬膳 Yakuzen Salon 八仙花

~国際中医薬膳師、野菜ソムリエのoguriが旬の食材の
薬膳的効能、知恵etc.について書いています~

ふんわりカラッと♪ いわしのフリット

2008-07-31 08:25:52 | cooking
一年中出回っているいわしですが、
この時期のものは脂が乗って美味しい!
今日は小ぶりのものをフリットにして......食育・食生活へ



いわしの効能は、「補気活血、明目、鎮静」
「気」を補いながら、血液循環を促進させます。

また、増血作用もありますので、かすみ目や視力低下etc.
目のトラブルを改善する働きもあります。

中医学では、目のトラブルは「血」との関連が深いとされています。
目の疲れは「血」を消耗させ、また「血」が不足すると
目が疲れやすくなります。

私は1日中パソコン仕事よ...という方は特に、「いわし」お奨めです。
増血作用によって目の疲れを改善できるだけでなく
「活血」効果によって肩こりも予防できます!

「鎮静」は精神を安定させる効果です。
感情の高ぶりやイライラ、というときに適しています。


背黒いわしの下処理をし、リードなどできっちり水気を切った後
ビールと小麦粉と少量の水で衣を作り、カラッと揚げます。
仕上げに粗塩と刻んだイタリアンパセリを振って...本当に美味しい♪

週末はちょっとお出かけしてきます~(後日ブログにて報告させていただきますね!)
それでは皆さま良い週末をお過ごしくださいませ♪



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ごつごつ野菜の肉じゃが

2008-07-28 14:22:20 | cooking
7月も残すところあと三日。
いよいよ夏本番ですね!......食育・食生活へ

お盆には故郷の石川県に帰る予定なので
帰ったら何しようか?どこ行こうか?と楽しい空想に浸っていたところ
思わぬニュースが!!

「北陸で大雨、浅野川氾濫」
慌てて金沢に住む叔母に連絡しました。
幸いにも、叔母の住む地域は何の被害もなかったようですが
被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。


さて、今日は新鮮なお野菜をたっぷり使って肉じゃが。
私が生まれて初めて作ったお料理です。
懐かしい味です。



食材を効能別に分けると、

じゃがいも、にんじん、牛肉は「補気」
脾胃(消化器系)の機能を促進し、体力を増強します。
また、牛肉には「補血」作用もあります。

一方、玉ねぎ、ししとうは「理気」「活血」
補った「気」「血」の流れを促進する働きがあります。

5つの食材で気血を補充し、流れもスムーズに♪


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中華街ランチ♪

2008-07-26 20:01:57 | お出かけ
今日は薬膳のお友達と横浜中華街でランチ。
お会いするのは4月の試験以来で、積もる話に花を咲かせました♪

待ち合わせはいつもの聘珍楼にて。
遅めのランチだったので、軽めにオーダー......食育・食生活へ


とろりん♪ 五目入りフカヒレスープ


定番のショウロンポー


モチモチ感がやみつき! ホタテと野菜の腸粉


サクっサク♪ 海老のトースト揚げ


本日の目玉、フカヒレの効能は、「益気開胃、補虚利水」
気力を高め、胃の消化・吸収を促進します。
また、虚弱を補い、体内の水液代謝を促進する働きもあります。

今日は炎天下の中、歩きつかれて気を消耗してしまいましたので
フカヒレ食べてパワーアップです♪

明日からまた頑張るぞ!


それにしてもお外で食べながら写真を撮るのは非常に難しいです。
タイミングというか、冷めちゃう!!...と思うと気が気じゃなくって。
私が食いしん坊だからでしょうか...。


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鶏レバーで「津血同源」

2008-07-24 20:48:44 | cooking
本格的に暑くなってきましたね。
家庭菜園のお野菜たちも暑さにやられてヒーヒー言っています。
ちゃんとお水をたっぷり与えてこの暑さを乗り切らないと。

お野菜たちと同じく、夏場には人間の体も水分が不足しがちになります。
トマトや胡瓜など、水分をたっぷり含んだ旬の野菜を食べましょう。

中医学には、「津血同源」という考えがあります。
「血」と「津液」(体液)は共に食べ物から作り出され、
体内に栄養を運び、滋潤させる働きがあります。
違いは、「血」は脈の中を流れる液体、「津液」は脈の外を流れる液体。

生理上、互いに依存し合い、「血」が不足すれば「津液」も消耗され、
また「津液」が不足すれば「血も消耗されます。

したがって「血」を補えば「津液」を補うことにも繋がり
また逆もしかりです。

今日は鶏レバーで「津血同源」の理論を応用......食育・食生活へ



鶏レバーの効能は、「補肝益腎、養血明目」
「肝」と「腎」を補い、血を増やして
目のトラブルを改善する働きがあります。

「血」を増やすということは=「津液」を補う作用もありますので
レバーは夏にも有効な食材です。

しかも、「肝」を強くする働きもありますので
お酒の肴にぴったりの食材です。


レバーは臭みが残らないよう下処理をしっかりと。


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まこがれいの洗い

2008-07-21 13:33:28 | cooking
夏に向けて旨みを増す、まこがれい。

「卵に栄養を取られる冬場とは違い、夏は身に栄養がたっぷり行き渡るため
刺身で食べるなら夏場が最高」とのこと。

せっかくなので藤枝梅安風に洗いにして......食育・食生活へ




かれいの効能は、「補虚益気、補血」
虚弱を補い、気力を増進させる働きがあります。

同時に、「血」を生み出す働きもありますので、
気血が共に不足した「気血両虚」タイプの人に適した食材です。

現代栄養学的には、肌の美容、抗ストレス、老化防止に効果があり
脂質の少ないダイエット食品とも言われています。

ヒレの付け根の肉はエンガワと呼ばれ、コラーゲンが多く含有されていますので
アンチエイジング効果にも期待♪


湯引きしたまこがれいを冷水に落とします。
水気を切って器に盛り、自家栽培の水なすに茗荷、山葵を添えて。

甘みがあって非常に美味なり♪


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自家栽培の水なす

2008-07-20 11:50:46 | cooking
自家栽培の水なすがいよいよ収穫の時を迎えました!!
一時は元気がなく、ダメかなぁ?...と不安な時期もありましたが
無事実を付けました♪よかった!!

この時期だんだん脂の乗り始めた鰹と一緒にカルパッチョにして......食育・食生活へ



ナスは「オ血(おけつ)」を改善する代表食材。
血液循環を促進し、体内の「湿」を尿から排出させる働きがあります。

主役となるカツオの効能は、「補気血、健胃、益精」
「気」「血」を補い、胃の働きを促進します。

また、生命の根源である「精」を補う働きもあります。
「精」は人間の成長、 発育、生殖、老化にかかわる非常に重要な物質です。

カツオを食べると気血がみなぎって、何だか元気になるのも頷けますね。


カツオを器に盛り、包丁で切り目を入れて手で裂いた水なす、クレソンを飾って
オリーブオイル、塩、胡椒、白ワインビネガー、エシャロットのみじん切りを
合わせたたれを上からかけて完成。

カツオに水ナス、よく合います♪
さらにエシャロットがアクセントとなって上出来。


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豆腐のほうじ茶漬け

2008-07-17 13:39:15 | cooking
今日もジメジメ蒸し暑い1日ですね...。
こう暑いとどうしても家にこもりがちになってしまいます。......食育・食生活へ

しかも、先週末から仕事がわんさか入ったため、
自宅にこもってせっせと作業して更新も滞ってしまいました...。

今朝ようやく仕事が一段落つきましたので、
今日は飲みます、飲ませてください♪

今日は冷酒、肴は豆腐のほうじ茶漬けです。



豆腐の効能は、「清熱生津、調和脾胃」
体内にこもった熱を冷まし、熱によって消耗された潤いを補う働きがあります。

また、脾胃(消化器系)の調子を整える作用もありますので
お腹にもやさしい食材です。

これだけ暑いと体内に熱がこもって、きっと体が潤いを欲しているのでしょう。

今日はほうじ茶漬けにしましたので、ほうじ茶の効能である
免疫力UP、安神(精神を安定させる)効果も期待できます。

久々のリラックス気分です。


豆腐をリードなどで水切りをし、沸かしたほうじ茶に丸一日漬け込みます。
これに岩塩を振り掛けていただきます♪


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海老とルッコラの庄内麩ピザ

2008-07-12 07:28:53 | cooking
皆さん、「うどん」はどちらかと言えば体を温めてくれそうな
イメージをお持ちではありませんか?
冬の寒い日や風邪で体がゾクゾクっとする時には「おうどん食べて温まろう」って。......食育・食生活へ

しかし、実はうどんの原料である小麦粉は涼性。
体内の「熱」を排出し、熱証の特徴であるのどの渇きを潤す働きがあります。
風邪は風邪でも、寒気でゾクゾクっという時よりも
高熱が出てのどが痛い...という場合に適した食材です。
これからの夏の季節にも活躍してくれる食材ですね。



そんなわけで、小麦粉を原料とした「庄内麩」を使ってピザを作りました。

日中に体の中に溜め込んだ「熱」を排出させます。

トッピングは海老とルッコラ。

海老は、胃の働きを促進し、「湿」や「痰」などの体内毒素を
排出する働きがあります。
温性の食材ですが、その他の食材はすべて涼性なので大丈夫。

ルッコラには、ビタミンCがほうれん草より多く含まれるそうで
消化促進、強壮効果もあります。

「湿邪」は「脾」(消化器系)の「気」の巡りを阻害しますので
海老、ルッコラで胃腸の働きを促進させます。


庄内麩を適当な大きさに切って、ルッコラ、海老、トマトを載せ、
チーズを振りかけてオーブンで焼くだけのお手軽メニューです。


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夏に向けて~トマトのムース~

2008-07-09 20:18:32 | cooking
東京の梅雨明けはまだのようですが、七月に入ってからというもの
夏日が続いています。
暑さにいささか気も滅入っています......食育・食生活へ

夏の邪気は「暑邪」(しょじゃ)
「暑邪」の特徴は、「傷津耗気」
体の「津液」(潤い)と「気」を消耗させます。

夏場には、暑さによって汗を大量にかきます。
汗が出過ぎると、体のエネルギーである「気」と
体の潤いである「津液」が損傷されます。
そうすると、火照る、動悸、寝つきが悪いetc.の
症状が現れます。

夏には、水々しい野菜や果物など、体の「熱」を取り去り、
「津液」を補う食材を摂るように心がけましょう。

また、「暑邪」は「湿邪」とくっつきやすいという性質があります。
「湿邪」は「脾」(消化器系)の水分代謝機能を阻害しますので
胃腸障害や手足が重だるいetc.の症状も起こりやすくなります。

じゃがいも、とうもろこしetc.「健脾」作用のある食材も
合わせて摂ると尚効果的です。



夏野菜といえば、トマト。
トマトの効能は、「生津止渇、健脾開胃」
「生津止渇」は「津液」を生み出し、のどの渇きを潤すこと。
「健脾開胃」とは、「脾」「胃」の働きを良くして、消化を促進させることです。

この季節にぴったりの食材です。


[今日の一品] トマトのムース
湯剥きしたとまとをざく切りにして、出汁と一緒にミキサーにかけます。
生クリーム、塩を加えてさらにかき混ぜ、ゼラチンで固めます。

冷やしてツルンと美味しいですよ。


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オリーブオイルの効能

2008-07-08 19:19:27 | 各地のお土産
友人がギリシャに旅行に行ってきたとのことで、
クレタ島・セラプサノ産のエキストラ・バージンオリーブオイルを頂きました♪

2週間のバカンスよ♪、とのことで、うらやましい限りです!!......食育・食生活へ
私は、思い出話でがまん、がまん~...。



中医学では、「肺」は鼻やのどなどの呼吸器系のほか、
皮膚や大腸とも関連が深く、潤いを好む臓であると考えられています。

もし「肺」が乾燥すれば、鼻・のど、皮膚、大腸も乾燥して
咳が出る、皮膚のかゆみ、便秘etc.の症状が起こります。

また、「肺」に熱がこもれば、のどの痛み、皮膚の炎症、
黄色っぽい痰や鼻水etc.の症状が現れます。

この「肺」に潤いを与えるのが、オリーブオイル。
オリーブオイルには、「肺」の熱を取り去り、乾燥を潤す働きがあります。

肌のカサカサ、鼻・のどの乾燥や痛みが気になったら、
オリーブオイルを使ったサラダなどいかがでしょうか♪




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