薬膳 Yakuzen Salon 八仙花

~国際中医薬膳師、野菜ソムリエのoguriが旬の食材の
薬膳的効能、知恵etc.について書いています~

梅雨の薬膳

2008-07-02 14:38:28 | 薬膳理論
日本は湿度の高い国。
それゆえ、日本人は体内にも湿気を溜めこみがちです。
梅雨時は特に、ジメジメな気候とともに体の中もジメジメしてしまいます。

この時期に重要なのは、
体の中に「湿」を溜め込まないこと、
そして「湿」を体の外に出すこと。

今日は「梅雨の薬膳」......食育・食生活へ




じゅんさい、えんどう豆、なすは全て「利湿」の働きのある食材。
体の中の余分な「湿」を尿から排出してくれます。
むくみ、尿量減少etc.の症状を改善します。

また、えんどう豆、なすには「健脾」作用もあります。
「湿」に弱い「脾」(栄養分、水分の運搬・代謝を担う臓)を強くし
消化を促進する働きがあります。

もうひとつ、重要なのは、滞りがちな「気」を巡らせること。

「湿」とは「津液」(体液)が滞った状態を指します。
「津液」の流れが滞れば、当然「気」の流れも滞ります。
逆もしかりです。

そこで、「理気」(気を巡らせる)作用のある生姜をプラスして
「気」の流れもスムーズに。

なすには「活血」(血を巡らせる)作用もありますので
これで「気」「血」「津液」すべてサラサラです。


焼きなす、茹でえんどう豆、じゅんさいを三杯酢で和えて
おろし生姜を天盛りに。

今日は蒸し暑くて食欲も低下気味でしたので
ツルっとのど越しよく、お酢など効かせてさっぱりと。


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