薬膳 Yakuzen Salon 八仙花

~国際中医薬膳師、野菜ソムリエのoguriが旬の食材の
薬膳的効能、知恵etc.について書いています~

夏に向けて~トマトのムース~

2008-07-09 20:18:32 | cooking
東京の梅雨明けはまだのようですが、七月に入ってからというもの
夏日が続いています。
暑さにいささか気も滅入っています......食育・食生活へ

夏の邪気は「暑邪」(しょじゃ)
「暑邪」の特徴は、「傷津耗気」
体の「津液」(潤い)と「気」を消耗させます。

夏場には、暑さによって汗を大量にかきます。
汗が出過ぎると、体のエネルギーである「気」と
体の潤いである「津液」が損傷されます。
そうすると、火照る、動悸、寝つきが悪いetc.の
症状が現れます。

夏には、水々しい野菜や果物など、体の「熱」を取り去り、
「津液」を補う食材を摂るように心がけましょう。

また、「暑邪」は「湿邪」とくっつきやすいという性質があります。
「湿邪」は「脾」(消化器系)の水分代謝機能を阻害しますので
胃腸障害や手足が重だるいetc.の症状も起こりやすくなります。

じゃがいも、とうもろこしetc.「健脾」作用のある食材も
合わせて摂ると尚効果的です。



夏野菜といえば、トマト。
トマトの効能は、「生津止渇、健脾開胃」
「生津止渇」は「津液」を生み出し、のどの渇きを潤すこと。
「健脾開胃」とは、「脾」「胃」の働きを良くして、消化を促進させることです。

この季節にぴったりの食材です。


[今日の一品] トマトのムース
湯剥きしたとまとをざく切りにして、出汁と一緒にミキサーにかけます。
生クリーム、塩を加えてさらにかき混ぜ、ゼラチンで固めます。

冷やしてツルンと美味しいですよ。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まゆ)
2008-07-10 08:24:19
ほんとツルンと美味しそうです!
夏野菜のトマトは夏の健康管理にも良いんですね。
旬の野菜たくさん食べます。
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寝つきが悪い (小豆)
2008-07-10 12:07:21
夏になると寝つきは悪いし、動機はするし手足は火照るし、まさしく私の症状です。
ナス科は、私にとってNG食材なので何か変わるものはないでしょうか?
とうもろこしは大好きで家庭菜園で作っています^^
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Unknown (ポタ)
2008-07-11 21:41:46
私は3日前から「暑邪」と「湿邪」の合併症にやられています。だるさと眠気で何もできません(ブログだけはやってます)。
トマトとトウモロコシ、ジャガイモですね。明日の朝から食べて治します。
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まゆさま (oguri)
2008-07-11 23:29:40
旬のお野菜の力は本当にすごいです!!
美味しくて、尚且つ体にも良いなんて
素晴らしいことですよね♪
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小豆さま (oguri)
2008-07-12 00:03:38
「寝つきが悪い」「動悸がする」「手足が火照る」
-全て「心」の陰血不足に原因があるように思われます。
夏の暑さは「心」に負担をかけます。
体は熱の状態になり、陰液(体液)と血が消耗されます。
清熱作用のある食材+「心」の陰血を補う食材を摂る事が大切ですよ!!

食材は以下のとおりです。
清熱 -- 緑茶、すいか、苦瓜、緑豆
補陰血 -- 白きくらげ、黒胡麻、桑の実、牡蠣、イカ


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ポタさま (oguri)
2008-07-12 00:17:14
暑邪と湿邪の特徴ですね!
特に、「眠気」は湿邪の特徴です。
胡瓜、苦瓜など「瓜」の付くお野菜で体の「熱」と「湿」を排出させましょう。
ポタさんの場合、あまり体を冷やしすぎるのも良くないでしょうから
とうもろこし、じゃがいもでお腹の調子を整えることも大切ですね。
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