薬膳 Yakuzen Salon 八仙花

~国際中医薬膳師、野菜ソムリエのoguriが旬の食材の
薬膳的効能、知恵etc.について書いています~

渇いた咳には百合根を

2008-11-30 18:55:39 | cooking
今日は気持ちの良いお天気でしたね。
・・・とは言っても、明日から12月。
寒さが身に沁みます.........食育・食生活へ


見た目は普通のコロッケですが、中身は百合根。乾燥を潤します。


今日は百合根を使ってコロッケを作りました。

百合根は薬膳ではよく使われる食材で、
「潤肺止咳、清心安神」の効能があります。

つまりは、陰液(潤い)を補うことによって
「肺」の乾燥状態を潤し、から咳、のどの渇きetc.の症状を
緩和する働きがあります。

また、「心」の高ぶりを鎮めて、精神を安定させる作用もあります。
牡蠣と同様に、更年期の女性にも効果的な食材です。


百合根を蒸して裏ごした地に、鶏そぼろを載せて丸め
コロッケにして揚げました。

何より、百合根の甘みにホッと癒されますね。


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冬の食材 海老

2008-11-24 08:04:33 | 各地のお土産
寒い、寒い、が口ぐせになっている今日この頃。
冬の邪気、「寒邪」(カンジャ)にやられないよう
食材で“アンチ寒邪”しましょう.........食育・食生活へ


白海老の白板昆布和えと、鮪の昆布締めです。


冬にお奨めの食材が「海老」

海老の効能は、「補腎壮陽、益気開胃、袪風通絡」
五臓のうち、「腎」を強くし、「陽」を養います。

「腎」は冬に不調をきたしやすい臓。
また、冬は「陰・陽」で分けると「陰」に属する季節です。
つまりは、「陽」が不足しやすい時期。

海老には、冬の臓「腎」を強くし、「陽」を補う作用がありますので
冬にお奨めの食材なのです。

また、「胃」の働きを促進し、消化をよくする作用もあります。

「袪風」(キョフウ)とは、「風邪」(フウジャ)を追い出し、
経絡を通じさせる働きです。
風邪を予防し、陽気を全身に通じさせて
気血の流れをよくする働きがあります。

海老を食べれば、循環がよくなり、体ポカポカ温まるということになりますね


お料理はいただきものの。
東京の方からただいたのですが
私の実家石川県のお土産です。

白海老はやはり甘みがあって美味しいですね♪
お隣の鮪の昆布締めは初体験でしたが
赤身のお魚を昆布締めにしても美味しいのですね!
意外でした...


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牡蠣の効能

2008-11-21 13:04:37 | cooking
本格的に寒くなってきました。
吉祥寺の街もクリスマスモード一色となり
今年ももう年末かぁ...としみじみした気持ちになります

今日は、私の大好きな牡蠣.........食育・食生活へ
毎年年始末にウィルスやら何やらで世間をお騒がせしている奴です。


三陸産の大振りの牡蠣。蒸してギュっと縮まり、旨さも凝縮、ツルっと一口でいただきます♪


牡蠣の効能は、「滋陰補血、安神補虚」
陰液(潤い)と血を補う作用があります。

「安神」とは精神を安定させること。
これは、精神安定剤的な効能やリラックス効果があるということではなく
中医学の理論に基づく効能です。

中医学では、五臓のうち「心」(心臓)が精神をコントロールするとされていますが、
「心」の潤いが不足すると、精神を滋養することができず、
精神が不安定になったり、不眠になったりすると考えられています。
したがって、潤いを補うことによって精神安定の作用につながるということです。

特に、更年期の女性の不眠やのぼせは潤いの不足による場合が多いと
されていますので、更年期の女性の不調には牡蠣がお奨めです


今日は牡蠣をオイル蒸しにして。
オリーブオイルと白ワインでふっくら蒸しました。
プリッと美味しい


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京都へ行って来ました

2008-11-13 20:32:23 | お出かけ
一泊二日で京都へ出かけてきました.........食育・食生活へ
紅葉を見に?
いいえ、それにも増して、
秋の京都に食い倒れツアーです。


お昼は「室町和久傳」へ


「室町和久傳」を訪れたのは今回が初めて。
やはり、老舗。
お料理は文句なしに美味しかったです。


おぼろ豆腐


鮑と干し椎茸の餅粉揚げ


鰆幽庵焼き白味噌仕立て


めじまぐろのお造り


子持ち鮎の塩焼き


金目鯛と間引き菜の炊き合わせ


この後、セイコ蟹の炊き込みご飯と栗の赤だし、蓮根餅でご馳走さま。
栗の入った赤だしを食べたのは初めてでしたが
食感が面白く、何よりも意外性に楽しませていただきました。


夜は御前高辻の「魚津屋」さんへ。
年に数回の贅沢です。


お店は小さな看板と薄地の暖簾のみ、気を抜いてると危うく通り過ぎてしまいます...


お料理は、お馴染みてっぴとクレソンから始まり、
とらふぐの塩ポン酢、湯がいた蟹etc.冬の味覚が盛りだくさん。

〆はじゃこご飯ですが、この頃にはお腹いっぱい、もう余裕がありません。
お椀に少しよそってもらって、それを平らげれば、、、
お腹ははち切れんばかり、
ご主人さま、ご内儀さまとの会話も楽しませていただき
帰りにはじゃこのお土産とお箸ををいただいて。

お腹いっぱい、、、はち切れんばかり、、、でしたが、
この後、京都に住む友人と合流して
料理屋さん、バー、ワインバーとはしごして
ホテルに着いたのは朝の4時...。

ホテルはちゃんと大浴場付きのところを予約したのに
目が覚めたときには朝9時を過ぎており
お風呂の時間はもう終了してました

でもでも、美味しいモノに巡り会え、
親友ともゆっくりお話しできて、最高に楽しい二日間でした♪


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冬は「黒」の季節です

2008-11-10 23:03:02 | cooking
日毎寒さがつのるようになりました.........食育・食生活へ

これからの季節、五臓のうち「腎」が弱りやすくなります。
冬は「貯蔵」の季節。
「腎」気の消耗を防ぐべく、十分な睡眠をとり
無理な運動は控えましょう。
但し、適度な運動は気血の流れを促進しますので◎です

では、具体的にどのような食材が適しているのでしょうか?

色で言うと、「黒」の食材です。
薬膳では、「黒」の食材には一般的に
「腎」を強くする働きがあると考えられています。

具体的には、
黒ゴマ、黒豆、黒米、キクラゲ、昆布などの食材です。

こうした食材を意識的に摂るようにしましょう。
「腎」を鍛えることは、アンチエイジングにもつながりますよ♪



・・・ということで、早速いただいた黒胡麻豆腐をいただきます♪
乾燥を潤す働きも相まって◎です

さて、明日から京都へ行ってきます。
後日、楽しい報告できるかな。


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お鍋の美味しい季節となりました

2008-11-03 07:35:49 | cooking
徐々に寒くなってきましたね。
朝夕は上着がないと外を歩けません。
もう11月ですもの、当然ですよね。

さて、寒さが増すにつれて美味しくなるもの。
ホクホクのお鍋です。
知人より、本鴨をおすそ分けいただきましたので
今日は鴨鍋といきましょう.........食育・食生活へ


お葱に水菜、かぼちゃに万願寺、お野菜たっぷりで風邪の邪気を跳ね除けます!


鴨肉の効能は、「滋陰養胃、健脾補虚、利水消腫」
体内の「潤い」を補充し、胃や「脾」(消化器系)を強くして
その働きを促進します。
また、利尿作用によってむくみを取り除く働きもあります。

これから寒くなってくると、代謝が悪くなって体はむくみやすくなります。
鴨肉でむくみ予防を図りましょう

また、寒さによって代謝が悪くなると、「気」も滞りやすくなります。
そこで、お鍋には「辛味」のお野菜をたくさんと。
葱やとうがらしetc.「辛味」の食材は「気」の巡りを良くする働きがあります。
また、風邪の邪気を発散させる働きもありますので
風邪予防にも効果的です


鴨肉、万願寺とうがらし、かぼちゃは網で焼き目をつけて。
お葱はお出汁と一緒に炊いて、効能を存分に抽出させます。
水菜はシャキシャキ食べたいので、最後にサっと。
秋を意識して、紅葉おろしを載せて完成です


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*お知らせ*

2008-11-03 07:35:18 | その他

「女は好きになった理由と同じ理由で男を嫌いになる」


お恥ずかしながら、このたび主人の本が出版される運びとなりました。

タイトルからすると、なにやら恋愛本?という感じですが
出版社の方のご紹介文によると、
「後に引きずる笑いとツマミの魅力溢れるエッセイ集」だそうです。

下記のとおり、パブリシティーも予定されていますので
よろしければご覧くださいませ。

●紀伊国屋書店「KINOビジョン」上映
 2008年10月25日~11月7日
 
●毎日新聞/朝刊
 2008年11月1日~11月6日

●東京新聞/朝刊
 2008年11月13日~11月19日

●読売新聞/朝刊
 2008年11月15日~11月21日

各一回掲載予定です。

ウェブ上でもお取り寄せ可能です。

よろしくお願い致します。