薬膳 Yakuzen Salon 八仙花

~国際中医薬膳師、野菜ソムリエのoguriが旬の食材の
薬膳的効能、知恵etc.について書いています~

謹賀新年

2010-01-05 13:26:45 | cooking
遅ればせながら・・・

あけましておめでとうございます
本年も宜しくお願い致します。

今年もお節を作りました。



お節 <裏白しいたけ、慈姑、叩き牛蒡、銀鱈西京焼、とこぶし、黒豆、玉子焼、鴨ロース、酢ばす、蛸紫煮>

今年はこんな感じ。
例年通り、主人の実家に持って行きました

今回が5度目。
まだまだ新米です


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「寒性」の柿に一工夫♪

2009-12-17 19:04:01 | cooking
いよいよ本格的に寒くなってきましたね。
私の田舎金沢では、今日は雪模様だそうです
年末に帰省することを思うと、今から不安です。

その前に

田舎から届いた柿を消費しなければ...

でも、柿って体を冷やすから、あまり積極的に食べる気にはなれないのです

そこで、今日は一工夫。



真鯛のソテー 柿のマスタード添え



熱性のマスタード、オリーブオイルと和えて、真鯛のソテーの付け合せにしました。
マスタードの辛味と柿の甘み、意外に合うのです


是非試してみて下さい


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黒米を使ったリゾット

2009-11-23 19:25:18 | cooking
この三連休、紅葉が見頃を迎えたようですね
今日はお天気でよかったのですが、明日からまた天候が崩れるようです。
少し憂鬱です・・・

さて、今日は黒米を使ってリゾットetc.を作ってみました。



黒米を使ったプチヴェールのリゾット


黒米の効能は、「補脾益肺、明目、活血健腰暖肝」
胃腸を丈夫にし、虚弱体質の改善など滋養強壮に効果があり
血の浄化作用もあるとされています。

また、老化防止や視力の改善にも効果のある食材です

この黒米に、食物繊維、眼の疲れを改善するルティンた~っぷりの
プチヴェールを合わせてさらにパワーアップ


このほか、今日は平目のカルパッチョなど作りました。



我が家ではすっかり定番となったトマトのマリネを載せて


トマトのマリネを載せて、目にも彩り良く仕上げました。

よし、明日からまた仕事頑張らねば


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サーモンの「温」の効果

2009-11-08 20:21:12 | cooking
11月に入り、日一日と肌寒くなってきています。
冬は苦手の私...憂鬱です

今日は温性のサーモンを低温調理で仕上げました。


天には焼いてマリネした庄内産/赤葱を載せて


サーモンの効能は、「温中理気、活腸活血」
お腹を温め、気血の巡りをよくします。
また腸の調子を整える働きもあります。

サーモンの「温」の効果は、この寒い時期にはありがたいですね

この「温」の効果をさらにアップするために、山形庄内産の赤葱を一緒に用いました。
これは以前、山形のアルケッチャーノで覚えた食材です。
味わい深く、甘みがあってとても美味しいのです。
赤葱は網で香ばしく焼いてビネガーソースでマリネしました。

仕上げにオランデーズソースを掛けて完成。

今日はワインと一緒にいただきます


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鮪とインゲンの玉素(たまもと)和え

2009-10-05 13:23:57 | cooking
今日は肌寒く、スッキリとしない天気ですね。
さっそく「寒邪」にやられて、鼻がグズグズいっています

体を冷やさぬよう、「温性」の鮪とインゲンを使った和えものを作りました。


鮪とインゲンの玉素(マヨネーズ風)和え 胡麻油で風味良く仕上げました


魚介類は寒涼性のものが多い中、鮪は温性の食材です。
その効能は、「養血、増強」
血を養い、体力を増強させます。
具体的には、虚弱体質、老化、貧血・めまいに効果があります。

一方、インゲンも温性食材。
これから寒くなる季節に活躍してくれます。

効能としては、「温補腎陽、健脾利水」
「腎」を温め補い、「腎」の機能を促進します。
また、「脾」(消化器系)の働きをよくして水液代謝を促進する働きもあります。
寒さによる冷えや代謝低下に効果のある食材です。


この二つの食材を玉素(たまもと)で和えました。

玉素とは、卵黄にサラダ油を少しずつ加え混ぜてマヨネーズ状にしたものです。
「潤燥」効果のある卵黄を使って、乾燥の秋も意識しつつ...
塩と胡麻油少々を加えて、風味良く仕上げて。

日本酒に合う一品となりました


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乾燥の秋

2009-09-29 13:59:28 | cooking
九月も残り僅かとなり、すっかりご無沙汰してしまいました。
季節もだんだん秋らしくなってまいりました

秋といえば、「乾燥」の季節です。
五臓のうち、「肺」が乾燥しやすくなります。
肺は鼻・喉・皮膚・大腸とつながっていますので
肺が乾燥すると、鼻・喉・皮膚の乾燥や痛み、便秘の症状が出ます。

肺に潤いを与える食材を摂るようにしましょう
*山いも、蓮根、松の実、豆乳、はちみつ、白きくらげ、百合根など


真鯛の蓮蒸し 銀杏を入れて


蓮根の効能は、「生津止渇、清熱潤肺」
体内の熱を冷まし、肺に潤いを与えて渇きを潤します。
乾燥の秋に大活躍の食材です。

蓮蒸しに入れた銀杏。
銀杏は「白果」(びゃくか)と呼ばれる生薬で
慢性的な咳や喘息を鎮める働きがあります。

気候が乾燥すると、咳や喘息が悪化しやすくなりますので
秋の食材「銀杏」も秋に適した食材と言えそうです。
但し、小毒ですので、食べすぎには気をつけましょう。


器に、真鯛の切り身と、蓮根のすりおろしに卵白、塩を合わせたものを載せ
銀杏を散らして蒸し上げました。
仕上げに銀庵を掛けて、熱々でいただきます。


味覚の秋、食欲の秋を実感しています


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元気もりもり「補気」食材

2009-08-06 20:42:22 | cooking
不安定なお天気が続いていますが
8月に入り、夏真っ盛りですね

体に良くないぞ~と思いつつもクーラーなしでは過ごせません。
いささか体もダルく、もしや冷房病では!?

今日は体を元気にする食材です。


イワシとじゃがいもの揚げ物...ローズマリーオイルで揚げて


いわしの効能は「補気活血」
元気を補う食材です。
また、冷房によって滞った血行を回復させる役割も果たします。

同じく、じゃがいもも「補気」食材。
元気倍増させます


補った「気」がスムーズに流れるよう、揚げ油にはローズマリーを加えて。
風味も良く、食欲も増します


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冷え対策に...

2009-07-23 18:27:18 | cooking
今年はビアガーデンの売上が5割増しだそうですね。
不況の中、リーズナブルな価格で人気を呼んでいるようです。
キンキンに冷えたビールで乾杯~という気分ではありますが、
女性の皆さま、体を冷やしすぎてはいませんでしょうか?

夏は暑く、体に熱がこもりやすい季節。
トマトやきゅうり、なすetc.寒性の旬の食材が重宝するはずですが、
冷房によって逆に冷え体質に偏りがちな方も多いはず。
温性の食材をうまく組み合わせて、冷え対策を怠らずに

今日は温性のラム肉。


ラムチョップ。付け合せはトマト風味のクスクス。


体を温め、虚弱を補うラム肉。
冷たいものの食べ過ぎで、弱った胃腸にも効果的です。

ラム肉でジンギスカンもいいですね~


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旬のもろこし

2009-07-04 22:53:18 | cooking
ジメジメした日々が続いています。
今年も梅干しを漬けたはいいものの、いつ干せばよいのか、
タイミングに悩んでいます

今日は旬のとうもろこし。


薄衣をつけてオクラと一緒に揚げました


とうもろこしの効能は、「調中和胃、利尿消腫」
胃腸の調子を整え、
利尿によってむくみを改善する働きがあります。

このジメジメした季節にぴったりの除湿食材です。

特に、ひげの部分は利尿の働きが強いので、
捨てずにスープなどに活用してくださいね。

今日はとうもろこしを包丁で剥いて
オクラと一緒に薄衣をつけて揚げました。
ビールもグイッと進みます





「消食」

2009-06-17 18:04:07 | cooking
昨夜の雷雨には驚きましたね

梅雨に入り雨続きの日々が続いています。
しかし、アジサイ好きの私、梅雨の季節は
それほど嫌いではありません

今日は砂肝とごぼうのリゾットなぞ作ってみました。


砂肝、ごぼう、せりを使ってさっぱりと...


砂肝(正確には砂肝の内膜)は「消食」薬です。
「消食」とは、食べ物の滞りを消す、
つまりは食べ過ぎに効く薬ということです。
消化不良、胃もたれ、腹部の膨満感に効果があります。

ごぼうは清熱、せりには清熱・利尿作用があります。


効能からして、この組み合わせは...??

はい、実は昨夜飲みすぎまして
お腹の中のデトックスをもくろんでます。

気持ちお腹もスッキリした気が