温泉大好き

趣味で ”うたごえ・喫茶”を行っています。
皆さんで 楽しく 大きな声で歌いましょう!

カジカガエル

2007年06月12日 05時41分32秒 | 友から・友へ
また、田村さんの東京新聞の記事を案内します。(全文です)
<カエルの声探し>

インターネットの掲示板やブログなどを通じて知り合った仲間が、ネットから飛び出して実社会で会うことをオフ会と呼んでいる。

 私は掲示板は持たないが、「ネイチャーフォト 私と自然」というホームページを運営している。類は友を呼ぶという言葉のように、長い間、画像や随想などをアップしていると、全国に多くの知り合いが出来る。チョウの画像が中心だが、野の花や鳥や里山の風情なども写しているので、知り合いはチョウ蝶関係だけにとどまらない。

 何で知り合いになったのか書くと長くなるので割愛するが、俳句や短歌などをたしなむすてきな女性二名(年齢は内緒!)が足利を訪れた。俳句を作る、いわゆる吟行のためではなく、今回はカジカガエルのあの涼しそうな声が聴きたい・・・ということで私が案内役を買って出た。

 少しばかり足利観光(鑁阿寺や織姫山散策)をして、一路、カジカガエルの棲む渓流を目指した。最高のポイントに着いてみると、どうも様子が変だ。鳴いていない。それでも渓畔まで慎重に降りて、三人耳を澄ます。でも聴こえない。

 足元をどこまでも澄んだ沢水が流れ、見上げる先には木に絡みついた藤の花が垂れ下がる。ウスバシロチョウがハルジオンの花でのんびり吸蜜をしている。おぜんだては上々なのに・・・。気温が低すぎるようだ。

 後ろ髪を引かれる思いで峠越えをし、少し開放的な河川沿いに車を走らせる。この道はいつもの私の周回コース。どこにどんな花が咲いているかほとんどわかっている。ヤブデマリの白い花が、既に日のかげった山際に咲いている事は承知していた。

 三人ともカメラ持参なので、車を降りて撮影に興じる。すると、どこからかカジカガエルらしいかすかな声が聴こえた。三人耳を澄まし、あらかじめ予習(ネットで検索すると鳴き声が聴こえる)したカジカガエルの声に周波数を合わせる。それは確かにカジカガエルのソロ鳴き?だった。

 その後撮影に出かけた秋山川や野上川では、抜けるような青空の下、カジカガエルの大合唱を聴くことが出来た。この声と一緒に、山の緑や澄んだ空気を東京に住む彼女たちに送ってやれたなら・・・。

                       2007年 6月10日掲載
 今日は、暑くなります。予報は31℃です。