オフィス・ヤハのトホホな日々

エホバの証人の一プログラマが聖書研究と自転車の趣味等を徒然なるままに

犯人は谷風

2011年05月04日 | 日記
    うちのカミさんがね、白鵬の連勝を63で止めた犯人は、谷風だと言って聴かないんです。



    カミさんの話によると、江戸時代の大横綱で谷風梶之助は名人を通り越して人格者でもあったので、生涯一回だけ八百長相撲をヤッタというんですよ。「佐野山」っていう落語を聞いたことあります? 「佐野山」でピンと来なければ、「谷風の人情相撲」って言えばお分かりの方もおられるのではないでしょうか。

    親孝行の佐野山を助けるために、生涯一度の真に迫る八百長相撲を演出したんですよ。人情味の篤いいい噺ではありませんか。

    で、今日の国道293号線のサイクリングでやっと分かったんですよ。下り坂というのは自転車乗りにとっては、一番の楽しみなんです。ところが、折角楽しみにしていた長い下りが、向かい風で台無しにされてがっかりしたという経験はありませんか?

    そんなの気のせいだよとおっしゃる貴兄もおられるでしょうが、今日、やっと納得できる自分なりの結論を得られたのでした。それが、「谷風」犯人説なんです。

    事の発端は、上三川町のゆうきが丘団地の下り坂なんです。あそこを北から南に下るメインストリートは、ちょっとした楽しみのハイスピードスポットのはずなんですが、ほとんどいつも弱い向かい風で思った程速度が伸びないんです。

    本当は、たいした下り勾配ではないのに期待が大きいのでそう感じるだけか、あるいは、その直前が茂原からのだらだら上りになっているので、そこで思わぬ体力消耗をしているのが原因だろうと考えて済ませていたんです。

    ところが、今日、珍しく国道293号線を東に向かっていた時、日光サーキット入口の所からの下りで、脚が残っていないのにほとんど何もしないで延々3km位の区間を40km/h巡行できてしまったんです。



    たまには、いいこともなくっちゃね、とその時は運のせいにしていたのでした。が、その後、さくら市から国道4号線を南下して帰宅するまでの他の下り坂では、全然不発で、全部向かい風に楽しみを奪われてしまったのでした。

    家に帰って考えてみたら、分かってきたんです。それが、「谷風」犯人説という訳なのです。つまり、日光サーキットの下りは、まだ午前中で、日差しも完全には晴れず、曇りがちで、しかも笠松山の北斜面の日影になっていたので、まだ谷風が吹いていなかった。車に追突しそうな程、スピードの乗りが良かった。

    ところが、新鬼怒川橋の結構きつい長い下りや宮環の平出街道上の「ウハウハ」下りが、ことごとく不発なのでした。

    これは、天気図上の気圧配置から来る風の仕業ではないぞ、と悟ったのでした。お昼近くの日差しの出てきた、南向き斜面の気温上昇による谷風だとね。

    考えてみれば、私は、晴れた日中しか走らないのです。カミさんが言ったように、白鵬の連勝を止めた犯人は、「谷風」の一生一代の八百長相撲だったのでした。