CAD製図基準(案)では、背景色を黒の場合として、CADデータ作成に用いる色を原則的に決めています。
一方、CAD製図基準に関する運用ガイドライン(案)では、原則として黒であるが受発注者間協議により変更することができるとして、背景画面が白(白表示のラスタ上含)の場合のオブジェクトの線色が明示されています。
このような場合に問題が発生する可能性が二つあります。
ひとつは、受発注者協議によって背景色が変わるということです。
たとえば、道路や下水道などの路線系の設計委託の際に設計の工区割りごとに複数の受注者に設計業務が発注されます。A工区(延長1,000m)、B工区(延長1,200m)、C工区(延長7,00m)と3工区に分けて3社がそれぞれ設計を行います。その際に、たとえば、受発注者協議により背景色が、A工区では黒、B工区では白、C工区では黒としました。当然それぞれのオブジェクトの線色は背景の色に準じて対応します。
無事に設計の電子納品が済み、翌年から工事の発注となりました。
予算あるいは工事費の関係または工事の難易度から、当初の設計工区とは違い工事発注の工区は、A’工区(延長700m)、B’工区(延長1,000m)、C’工区(延長900m)と3工区となり、残りの延長については翌年となりました。
そうすると、発注図面はどうなるでしょうか、A’工区は設計のA工区の範囲内ですから、延長に見合った図面にするため設計成果図面を基本的には削除するだけで良いはずです。
ところが、B’工区、C’工区の場合は、それぞれ設計時の背景色が異なっています。これを背景色を統一してオブジェクトの線色をすべて変更して統一しなければなりません。
原則的には発注者みずからが図面の修正は行うのでしょうが、場合によっては、受注者に負担がくるとも限りません。いずれにしろ工事完成図書あるいは維持管理図面にするためには図面の変更という作業が伴います。
事業所とか路線とか大きなひとつの単位で、背景色とオブジェクトの線色は統一したほうが良いと思います。
もうひとつの問題については明日書きます。
一方、CAD製図基準に関する運用ガイドライン(案)では、原則として黒であるが受発注者間協議により変更することができるとして、背景画面が白(白表示のラスタ上含)の場合のオブジェクトの線色が明示されています。
このような場合に問題が発生する可能性が二つあります。
ひとつは、受発注者協議によって背景色が変わるということです。
たとえば、道路や下水道などの路線系の設計委託の際に設計の工区割りごとに複数の受注者に設計業務が発注されます。A工区(延長1,000m)、B工区(延長1,200m)、C工区(延長7,00m)と3工区に分けて3社がそれぞれ設計を行います。その際に、たとえば、受発注者協議により背景色が、A工区では黒、B工区では白、C工区では黒としました。当然それぞれのオブジェクトの線色は背景の色に準じて対応します。
無事に設計の電子納品が済み、翌年から工事の発注となりました。
予算あるいは工事費の関係または工事の難易度から、当初の設計工区とは違い工事発注の工区は、A’工区(延長700m)、B’工区(延長1,000m)、C’工区(延長900m)と3工区となり、残りの延長については翌年となりました。
そうすると、発注図面はどうなるでしょうか、A’工区は設計のA工区の範囲内ですから、延長に見合った図面にするため設計成果図面を基本的には削除するだけで良いはずです。
ところが、B’工区、C’工区の場合は、それぞれ設計時の背景色が異なっています。これを背景色を統一してオブジェクトの線色をすべて変更して統一しなければなりません。
原則的には発注者みずからが図面の修正は行うのでしょうが、場合によっては、受注者に負担がくるとも限りません。いずれにしろ工事完成図書あるいは維持管理図面にするためには図面の変更という作業が伴います。
事業所とか路線とか大きなひとつの単位で、背景色とオブジェクトの線色は統一したほうが良いと思います。
もうひとつの問題については明日書きます。