【笛吹 (うすい・ふえふき)】
古代の祭りや儀式に笛を吹く笛吹部の伴造。
火明命(ほあかりのみこと)の裔。
フエフキをウスイと訓(よ)むのは二つ説がある
① 笛の変わりに古代は竿(う)という三六または一九の
竹管の笛を吹いた。それを竿吹(うすい)といったが、
のち、一本の横笛になって笛吹の字に当てはめたが、
呼称はそのままにした。
② 群馬県の碓氷峠では群馬・長野の両県から吹く風が
渦を巻いて笛を吹いているように聞こえるので、
「笛吹(ふえふき)の碓氷峠」から笛吹だけでウスイとよんだ。
≪主な所在地≫
① 京都府相楽郡精華町大字山田
② 奈良県北葛城郡新庄町
③ 長野県北佐久郡軽井沢町と
群馬県碓氷郡松井田町境の碓氷峠
④ 東京都西多摩郡檜原村と
山梨県北都留郡上野原境の笛吹(うずしき)峠
など、その他川名もある。
≪関連姓≫
笛野・笛田・笛木(ふえき・うすい)・碓井・碓氷・臼井
『姓氏・家系・家紋の調べ方』 『難姓・難地名字典』 丹羽基二:著