オーソレ、何それ?

私、o_sole_mioが好きな歴史、旬の話題、
賞味期限の切れた話題等を
適当に書きつづります。

参議院選は9年周期で政権を動かすか?

2007-03-23 00:03:42 | 時事
今日職場で話題になった話です。参議院選挙の影響で今年の夏から秋にかけて許認可や法改正などで影響が出ないだろうかということです。

今年の夏に参議院選挙がありますが、参議院よりも衆議院の方に優位性があり、政権交代は衆議院選の結果の方が重要と見られがちですが、参議院選の結果で首相が交代したことが平成に入って2回あります。

まずは平成元年(1989年)7月の第15回参議院選挙で、このときはリクルート疑惑で退陣した竹下政権の跡を継いだ宇野宗佑氏が首相・自民党総裁でした。しかしこの時期の与党・自民党にとって3セットと呼ばれたリクルート問題、消費税問題、農産物自由化問題の逆風が吹き荒れ、更には宇野首相(当時)の女性スキャンダルが、拍車を掛け、その結果自民党は69議席から36議席に議席を大幅に減らしました。一方この参議院選で日本社会党(当時)は女性議員、いわゆるマドンナ旋風により大躍進をとげ改選議席22議席から46議席と倍増させました。その社会党ですが、以後はジリ貧となり名前を社民党と変え当時からは今や見る影もありません。宇野首相(当時)は「明鏡止水」の台詞を残して退陣しますが、在任期間は69日の短命内閣でした。

もう一つは9年後の平成10年(1998年)の第18回参議院選挙です。このときの自民党総裁は「橋龍」こと橋本龍太郎氏で、当時前年の消費税率引上げなどの国民の負担増があり、それに伴い景気が後退していました。更に、投票直前の橋本総理の減税に関する発言が二転三転したことも有権者の不信を招いたと言われています。結果、自民党の改選68議席が44議席と1989年の選挙に匹敵する惨敗を喫し、橋本龍太郎政権は退陣します。在任期間は約2年半でした。ちなみに1989年の参議院選挙の際、橋龍さんは自民党の幹事長で、選挙速報で自民党候補の敗北が告げられた際の苦虫を噛み潰した顔がその後何度もテレビで流されたのを記憶しています。その印象もあり橋龍さんには「参議院選に弱い」というイメージがあります。

第18回参議院選挙から更に9年、第21回の参議院選挙を今年迎えます。9年周期で言えば、今回の選挙は自民党大敗北、安倍政権退陣となりますが。確かに安倍政権はいろいろな分野で失点を重ね、また力を入れている教育、安全保障、拉致問題でもなかなか成果を上げられませんが、一方民主党もその追撃に迫力が感じられません。果たして今回はどのような結末を迎えるのでしょうか。

最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (とりかい)
2007-03-24 01:35:48
o_sole_mioさんコメントありがとうございます。
良く調べられたブログですね!内容が深くて勉強になります。

そうですね。安倍さんは安倍内閣を維持するために派閥を使ってます。しかしビミューですよね
安倍さんは小泉さんに助けられた。しかし松岡さんは当時小泉さん反対派の特攻隊長でしたよね?つまるところ小泉さんの派閥解体論はすでに崩壊しているようです。
時期総理を狙う麻生さんがウズウズしてます。
返信する
論功行賞人事 (o_sole_mio)
2007-03-24 11:37:22
とりかいさん、こちらこそTB並びにコメントありがとうございます。

松岡さんの入閣は論功行賞的意味合いだとの指摘が当初からありました。派閥解体は新しい派閥の形成に過ぎないのかもしれません。確かに麻生さんにとっては願ってもない情勢になりつつありますね。
返信する
参院選 (giants-55)
2007-03-24 14:55:10
書き込み有難うございました。

首相としての在任期間の短さで言えば、東久邇宮稔彦首相の54日間というのが史上最短では在るのですが、彼の場合は戦後処理的な意味合いで暫時的に就任したもので在り、”実質的には”羽田孜首相の64日間が最短という気がしています。羽田政権もそうですが、それ以上に間抜けさを感じてしまうのが宇野宗佑首相。在任期間69日も然る事乍ら、彼の印象で残っているのは、「三本指問題」に代表される”下の話”だけですから(苦笑)。宇野政権は選挙結果云々以前に自爆したという感じがしますね。

橋本龍太郎首相の場合には、やはり政策の迷走ぶりが政権を維持出来なかった最大要因ではないでしょうか。振り返って検証してみると、彼の政権時に行なった事柄(”大勲位”の比例終身一位を決める等。)には負の遺産が余りにも目立ちます。

今夏の参院選はどうなるんでしょうね。あれだけ駄目さ加減を曝け出している自民党ですし、前回の選挙自体がバブル的な圧勝でしたので普通ならば大敗北を喫する展開では在るのですが、如何せん対抗馬の筈の民主党がだらしなさ過ぎますからね。恐らく自民党としては勝敗ラインを低めに設定するでしょうし、それ程の敗北にはならない気がしています。与野党を問わず、私利私欲の充足に汲々とし、平然と嘘を付いたり、血税で私腹を肥やす様な君側の奸は排除排除されて欲しいのですが・・・。

書き込み戴いた件ですが、他者との”距離感”を図れない人間が老若男女を問わず増えていますよね。若い人達で言えば、o_sole_mio様が御指摘の様に幼い頃より社会性を育む環境が失せつつ在る事も大きいのでしょう。

職場に於いても、相手の為に”鬼”になれる人物が少なくなっているのも確かだと思います。自分が社会人になった頃は、いちいち難癖を付ける嫌な先輩が居ました。かなり険悪な関係になり、ぶん殴ってやろうかとも思ったその先輩ですが、今となってみると社会人として最低限身に付けるべき事柄を色々教えてくれた人だったなあと在り難く思ったりしているのですから、現金なものです^^;。

年功序列制度が崩壊し、極端な成果主義が導入された我が国。その結果表面化したのは、一子相伝の如く先輩から後輩へと伝えられて来たノウハウの消滅、即ち「人の事なんか知ったこっちゃない。我が身を守る事が最優先。」といった一匹狼の増加だったのではないかと。旧態依然とした物を破壊&新たな制度を作って行く事自体を否定するものでは在りませんが、アメリカの文化が全て正しいとしてしまう風潮にはどうも馴染めません。
返信する
いつもながら (ミュジニー)
2007-03-24 16:47:03
物凄い密度が高い記事で
全くついていけない自分が情けないです。
今回も良い勉強になりました。
これからもよろしく御願いいたします。
返信する
短命羽田政権 (o_sole_mio)
2007-03-25 00:54:00
giants-55さん、コメントありがとうございました。

私は羽田政権の時代丸々日本にいませんでした。
4月だったと記憶していますが、ラジオを聞いていると突然Breaking Newsが流れてきて細川首相が辞任することを知らされました。辞任する=resignはこれで憶えました。その後羽田政権も崩壊、その後を継いだのが自社さきがけの連立による社会党の村山富一氏、アメリカのメディアも"Who is Murayama?"という状態で間違って別の村山さんの顔写真を載せたところもあったくらいです。

この頃日本の政治はアメリカでも結構興味をもたれていたと思います。当時セミナーで日本の政党が分裂していることに驚かされました(日本新党、新党さきがけ、新党みらいなどがありました)。そのうち日本の地盤沈下により見向きもされなくなるのでは、と心配しています。「ジャパンバッシング」よりも「ジャパンパッシング」の方が怖いです。

返信する
年の功 (o_sole_mio)
2007-03-25 00:59:18
ミュニジーさん、コメントありがとうございます。

拙ブログは以前にも書きましたが「五目釣り」的に雑多な話題を扱っております。
年の分だけ引き出しも多いのだと思います。

拙文がきっかけになっていろいろと興味をお持ち頂ければ幸いです。
こちらこそよろしくお願い致します。
返信する