任期満了に伴って8月に離任する大島賢三国連大使は記者会見で「国連での日本の地位、影響力、貢献力にかげりがみえ始めている」と語ったそうです。
2年半の任期が8月に満了となる大島大使は、政府開発援助(ODA)予算や国連機関への拠出金などの減少による影響が出はじめていると指摘しています。さらに国連へ派遣する人材不足についても懸念を表明されています。日本は、国連外交を重視していたと思っていたのですがそうではなさそうです。もしかしたら外務省全体の人材が不足しているのかもしれません。
国連拠出金については、アメリカに次ぐ額を提供していながら以前から「金を出しても口を出せない」と指摘されましたが、金を出さなければもっと口を出させてもらえない、ということでしょうか。
また大島大使によりますと、最近中国や韓国、インドが存在感を強めているそうです。インドについては安倍さんがその著書「美しい国へ」で「自由と民主主義、基本的人権、法の支配という普遍的価値観を日本と共有している」国としてアジアのパートナーとして挙がっている国です。特に太平洋戦争のしがらみのない国です。では、連携は強化されているのでしょうか。インドとは、2000年8月に「21世紀における日印グローバル・パートナーシップ」の構築が合意され、安倍さんが首相に就任して間もない2006年12月には日印首脳会談が行われ、日印戦略的グローバル・パートナーシップに向けた共同声明に署名したそうです。安倍政権になってから要人の交流も盛んなようです。
もっともインドもしたたかな国ですし、以前からの友好国であるロシアだけでなくいろいろな国とパートナーシップを結んでいます。文化の違いもありますし、2000年以来の外交的努力の結実はじっくり見守る必要があるのではないかと思います。また日本の国民にとってインドに関する知識や親近感はそれほど高くないのではと思います。化学品メーカーの購買部門がインドのメーカーを訪問する機会が多いそうですが、「インドを訪問して体調を崩さない人材は貴重」という話を聞いたことがあります。多くの人にとってはインドはまだ遠い国ではないのでしょうか。
日本外交の正念場と言える北朝鮮の核開発を巡る6カ国協議は、IAEAが北朝鮮入りするなど今のところ核施設の停止に向けて進んでいるようです。もちろん過去の経緯を考えるとすぐにもとの木阿弥に戻る可能性があり、油断は禁物です。ただ各施設の停止が順調に進めば拉致問題があるため北朝鮮に厳しい立場を取らざるを得ない日本は6カ国でのプレゼンスが低下してしまいます。拉致問題について人権問題に敏感なアメリカを取り込め切れないでいるのは、従軍慰安婦問題や南京事件に対する日本の保守勢力の対応が少なからず影響しているように見えます。
国際支援力の低下、人材の枯渇、日米同盟頼りの外交政策、その米国との人権問題を巡る行き違い、といった要因が慢性的に進行していけば、「ジャパンバッシング」ならぬ「ジャパンパッシング」が巻き起こり、「日出る国」が凋落していくのではと懸念されます。
「日本の地位にかげり」 大島国連大使が退任会見(産経新聞) - goo ニュース
2年半の任期が8月に満了となる大島大使は、政府開発援助(ODA)予算や国連機関への拠出金などの減少による影響が出はじめていると指摘しています。さらに国連へ派遣する人材不足についても懸念を表明されています。日本は、国連外交を重視していたと思っていたのですがそうではなさそうです。もしかしたら外務省全体の人材が不足しているのかもしれません。
国連拠出金については、アメリカに次ぐ額を提供していながら以前から「金を出しても口を出せない」と指摘されましたが、金を出さなければもっと口を出させてもらえない、ということでしょうか。
また大島大使によりますと、最近中国や韓国、インドが存在感を強めているそうです。インドについては安倍さんがその著書「美しい国へ」で「自由と民主主義、基本的人権、法の支配という普遍的価値観を日本と共有している」国としてアジアのパートナーとして挙がっている国です。特に太平洋戦争のしがらみのない国です。では、連携は強化されているのでしょうか。インドとは、2000年8月に「21世紀における日印グローバル・パートナーシップ」の構築が合意され、安倍さんが首相に就任して間もない2006年12月には日印首脳会談が行われ、日印戦略的グローバル・パートナーシップに向けた共同声明に署名したそうです。安倍政権になってから要人の交流も盛んなようです。
もっともインドもしたたかな国ですし、以前からの友好国であるロシアだけでなくいろいろな国とパートナーシップを結んでいます。文化の違いもありますし、2000年以来の外交的努力の結実はじっくり見守る必要があるのではないかと思います。また日本の国民にとってインドに関する知識や親近感はそれほど高くないのではと思います。化学品メーカーの購買部門がインドのメーカーを訪問する機会が多いそうですが、「インドを訪問して体調を崩さない人材は貴重」という話を聞いたことがあります。多くの人にとってはインドはまだ遠い国ではないのでしょうか。
日本外交の正念場と言える北朝鮮の核開発を巡る6カ国協議は、IAEAが北朝鮮入りするなど今のところ核施設の停止に向けて進んでいるようです。もちろん過去の経緯を考えるとすぐにもとの木阿弥に戻る可能性があり、油断は禁物です。ただ各施設の停止が順調に進めば拉致問題があるため北朝鮮に厳しい立場を取らざるを得ない日本は6カ国でのプレゼンスが低下してしまいます。拉致問題について人権問題に敏感なアメリカを取り込め切れないでいるのは、従軍慰安婦問題や南京事件に対する日本の保守勢力の対応が少なからず影響しているように見えます。
国際支援力の低下、人材の枯渇、日米同盟頼りの外交政策、その米国との人権問題を巡る行き違い、といった要因が慢性的に進行していけば、「ジャパンバッシング」ならぬ「ジャパンパッシング」が巻き起こり、「日出る国」が凋落していくのではと懸念されます。
「日本の地位にかげり」 大島国連大使が退任会見(産経新聞) - goo ニュース
まあ、BRICsなどという表現があるように
流行る国も段々とヨーロッパ→アメリカ→日本→と東から西へ行ってるのかもしれませんね。
日本はやっぱり外交力が足りないんでしょうかね?
スキャンダルも次から次に出てきますが
外国でも似た感じなんでしょうかね?
やはり日本の課題は外交力だと思います。日頃の関係構築と国際社会へのアピールがなければ、仮に自衛隊を海外に派遣して他国の軍隊並みのことをしても評価は同じだと思います。
スキャンダルはどこの国でもあるようですので日本が特別に多いとは言えないかもしれませんが、人権に関する発言は、人権に厳しい先進国ではそれだけで犯罪行為になるかもしれません。