硝子戸の中でのひとりごと

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タイトルは漱石より拝借☆

高取城址へ

2020-11-03 20:55:57 | 奈良
10月最後の日、高取城址へ登ってきました。
けっこうハードだ、ということで少々構えていたこともあり、今回が初めてです。

そもそも高取城は、標高約584mの高取山の山頂に築かれた山城で、日本三大山城のひとつに数えられています。
南北朝時代に大和の有力御家人であった越智氏が築き、本多氏、植村氏の居城として明治の声が聞こえるまで続きました。

この日は、午前中のうちに高取の観光駐車場へ到着。
土佐街道エリアの、高取城松の門(移築)近くより、いざ、スタートです。
おにぎりやお茶、お菓子のスタンバイもOK(笑)
途中、水車があったりと、いい風情です。



街並みを過ぎ、ハイキングコースをどんどん山道へ。
七曲り、一升坂など、いろいろとそれらしい呼び名がついた道が続きます。
ちなみに、「一升坂」とは、築城の際に石材などの運搬をする人にお米一升加増したくらい大変だった、ということから名づけられているらしいです。

だいぶ歩いたころ、左手に猿石が出現します。

飛鳥時代の斉明朝につくられたと推定されるもので、高取城築城の際、石垣に転用するのに飛鳥から運ばれたとのこと。
戦国期はこういうの多いですよね。

そうこうしているうちに、二ノ門跡へ。
石垣ががっつり見えてくると俄然元気が湧いてくるのはなぜでしょうか。


そして大手門エリア。
いよいよです。



こちらは十三間多聞跡 。


二の丸から眺める太鼓櫓&新櫓の石垣。
写真などでよく見る風景です。
ちょうど染まりかけの 紅葉がいい味を出しています。


十五間多聞跡から本丸のほうへ。


入ってすぐ右手に太鼓櫓があります。
本丸天守台の石垣前には、樹齢およそ700年の「天守大杉 芙蓉姫」がすらり。
杉のちょうど後ろに、「高取城址」の碑がありました。


碑から振り返ると、太鼓櫓&新櫓がきれいに見えます。

有名な、「巽高取雪かと見れば 雪ではござらぬ土佐の城」の歌が刻まれた石碑。
山頂にそびえていた三層の白亜の天守と石垣がしのばれます。


いざ、本丸へ。
かわいらしいけど、なんで熊なんだろう。


広い本丸エリアで昼食をとって、周辺を散策。
天守台がきれいに残っています。


展望エリア近くのすすきが美しい。

展望エリアには、方位を示す方位盤 がありました。
記載されているポイントがどうも微妙です(笑)

本丸の石垣も、どこをとっても見応えあります。
山城で、しかも城跡のみ、という心づもりで見に行くと、石垣の見事さには圧倒されると思います。


しかしこの高低差と規模、難攻不落と言われたのもわかりますよね。
幕末にここを攻めた天誅組も苦労するわけですわ。

さて、ここからは下山です。
比較的軽装で出かけているので、五百羅漢の手前までは大きい道を通りました。
そして、再び山道に分け入って五百羅漢を拝見。



梵字と仏像を刻んだ石柱もみどころのひとつですね。

で、この後、せっかくなので壷阪寺へも行きました。
なんというか、ごめんなさい、ちょっと「やりすぎ」を感じてしまうお寺でもありますよね。
いや、個人の感想です……。
由緒あるお寺ではあるのですが。



と、いうわけで、念願の高取城址でした。
見どころいっぱい、迫力満点なので、お城好き、石垣好きな人は、一度は行ってみたらいいんじゃないかと思います。
もっと人が多いかな、とも思いましたが、人出のほうは多すぎず少なすぎず。
気候も良くて、大満足でした。

さて、お次はどこへ行こうかな。





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