デザイナーの色メガネ

写真付きで日記や趣味を書く

なごりの桜

2006-04-16 23:01:31 | アート・文化

   

成城のさくらも、殆ど散った。

庭のザイフリボクの花も散った。

だが、この写真をごらんください。さくらです。

しかも色褪せない、極上のさくら…。

これは、以前チラッと紹介したイラストレーター

の七字由布さんの母上、染色家の七字良枝

さんが成城の桜で染め上げた布だ。

なかなかアーティスティックな母娘なのだ。

「成城さくら染」と名づけて、毎年「さくら祭」

に出品してもらっているが、その美しさが

わかる方は、吸い寄せられるように見に

いらっしゃる。

この美しい色は、なんと桜の枝を煮出して

取り出すのだそうだ。

私は染めのことはよくわからないので、

説明はこのへんにして…

興味のある方は、下記のブログ

http://blog.livedoor.jp/atelier_yarn/

をご覧ください。

「さくら染め」の詳しい説明はもちろん、

ハーブの事や編物の事…と話題が豊富

でおススメできる。

それにしても、自然の色というものは、

静かで深く、そして強い。

こんな美しい布を眺めていると、いにしえの

人々の繊細な色感はどのようであったろうと

思えてくる。

人工的な色や、液晶画面の発色のつよい色

に慣らされた私たちの色感は、悲しいかな

随分と退化しているんだろうなあ。

さくらは葉桜へ、ザイフリボクは実へ、と

季節はうつろう。

私はしばし「さくら染め」になごりの桜を楽しむ。

最後になりましたが、昨年、今年と「さくら染め」

をお買い求めくださいました皆様、ありがとう

ございました。

今ごろきっと、美しく皆様を引き立てていること

と思います。

良きなごりの春をお過ごしくださいませ。


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うかっちょさん、こんにちは。 (チャーマン)
2006-04-23 14:26:19
うかっちょさん、こんにちは。
「はんなり」と表現してくださいましたが、そうです、それ!その
感じがぴったりです。

「さくら色」は不思議な色で、その色を見たりイメージすることが、老化予防になるそうです。
特に就寝前などに思い描くと良いとか…是非お試しください。
確かに血のめぐりが良くなるのか、身体が温かくなりますよ。
チャーマンさん、こんばんは。 (うかっちょ)
2006-04-22 21:51:13
チャーマンさん、こんばんは。
本当に美しい色合いですね。
透ける布の美しさとお互い引き立てあって、はんなりとした雰囲気。
こういうスカーフをまとったら、桜の命をいつも感じていられそう・・・。
素晴らしい物を見せていただいて感激です。^^
ようこそ!ねこぼーしさん。 (チャーマン)
2006-04-19 00:44:36
ようこそ!ねこぼーしさん。
クラフトエヴィング商会の本をご存知とは…。私も7,8冊手元に
ありますが、アナログ的ないい味の本ですよね。
確かに赤ワインが合うなあ~と、ねこぼーしさんの感性に感心。で、今晩は「どこかにいってしまったものたち」を読み返しています。(赤ワインがないのがサミシイ)
チャーマンさん。うちの白猫のヒップラインへのコ... (ねこぼーし)
2006-04-18 21:45:25
チャーマンさん。うちの白猫のヒップラインへのコメントありがとうございます。
さっそくおじゃまさせていただきました。素敵なブログですね。
ちょうど今、クラフトエヴィング商會の本を読み返していたところで、
チャーマンさんの雰囲気って
うわーなんか近い色があるかもという印象を受けました。
ちなみに今読んでいるのは「ないもの、あります」という本です。
赤ワインをゆっくり飲むペースにぴったりの作品です。

コメントを投稿