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デザイナーの色メガネ

写真付きで日記や趣味を書く

蕎麦屋で一杯

2006-10-07 16:17:58 | まち歩き

_452

前回の谷中散歩の目当ては「猫」ともうひとつ、

蕎麦屋!だったのだ、実は…。

ところが目当ての蕎麦屋は運悪く定休日。

さて、どうする?

(日頃せっせと溜め込んだ情報を…頭の中

でザ~ッと繰って、と)

おお、そうだ、根津神社の近くに一軒、気に

なる蕎麦屋があったぞ

ちょっと歩くが、新規開拓のチャンス!

(こういうことは面倒がらず、マメな私。)

上の写真がその蕎麦屋 「夢境庵」

暖簾をくぐると、いかにも下町の女将さん!が

気持ちよく席へ案内してくれる。

厨場からも「いらっしゃい!」と歯切れのいい

声がかかる。

よ~し、ここは十中八九アタリだな…。

1時半をまわって昼の客がひけたこの時間の

蕎麦屋はクセになる居心地の良さ。

客は静かな老夫婦が一組、母親と仲良く談笑

している若い女性、ひとりで酒を酌んでいる

一風変わった中年の男性、そして私。_447

網代天井だな、いいなあ。

しかも私の好きな蕎麦猪口

がずらりと並べてある。

女将に聞くと、中には江戸時代のものもある

とのこと。ゆっくり眺める。

そしてまずは、一献。

蕎麦味噌の風味がよく合う。

高窓からの陽射しや坪庭の緑を静かに眺め

ていると時間が止まっているように思える。

蕎麦は更科系と田舎そばの中間、という

ところで、風味よし。

つゆが甘くないのも良かった。

さてこんないい時間を過ごしておきながら、

根津神社を素通り…というわけにはいくまい。

_457 ←根津神社内の稲荷。

(乙女稲荷、だったかな自信ナシ)

昼酒に酔って目がまわっている

と錯覚しそうな鳥居の列を抜けると…

_454 えっ!とうとう狐の御殿に

迷いこんだか!

「姫を嫁にもらってたもれ」

とかなんとか言われたらどうしよう、と美しい

狐姫を捜してみたが…、

ああ、夢境をさ迷うにはちょっと酒が足りな

かったようだ、残念!


谷中銀座猫三昧

2006-10-05 09:52:41 | まち歩き

_469

先日、ぽっかりと時間が空いた午後、谷中

界隈をぶらぶらしてみた。

_468

東京メトロ「千駄木駅」

下車で、そうだなあ~

5分も歩けば商店街の

入口だ。

↑の写真はJR「日暮里駅」方面から歩いて

きた方の入口。

通称夕焼けだんだんという階段上から撮った。

そう、ここは東京下町ならではの美しい夕焼け

が望める場所なのだ。

谷中は江戸時代に門前町として作られたため

とにかく寺だらけ。寺の隙間を細い路地が

くねくねと曲がり、それが不思議な世界へと

通じているような…ちょっくらタイムトンネルを

くぐってくらあ…えっ!ここはどこだい?

と迷子になれそうな愉しみがある。

(迷子の恐怖と期待感がいり混じったあの

不思議な感覚、好きなんだなあ)

さて、もうひとつの愉しみは、猫たち!

_462 夕焼けだんだんにいる

地域猫なのかな?

猫好きがわざわざ目当て

にここを訪れるほど、

今やメジャーな猫たち。人懐っこい!

_465 一緒にお年寄りも

の~んびり腰掛けて

いらしたり、と景色に

溶け込んでいるところが、ほのぼの度満点。

_464_1そうそう、入口近くに

下駄や草履がたくさん

吊るしてある履物屋が

あった。デッキで履くのに良さそうだったので

買おうかなと店に入ったが、人の気配がない。

店はしっかり開いているよなあ。

覗きこむと、上がりかまちの奥の部屋で

おばあさんがひとり、座椅子にもたれ掛かって

それはそれは気持ち良さそうにお昼寝中。

部屋の戸まで開けっ放しかいな!

帰りにしよう、と店を出て昼食をとり、猫と遊び、

ゆっくり散策をして夕方、また店へ…。

へ~、まだ寝ている!すやすやと…というか

イビキが店まで聞こえてくる…

近所の人達との信頼関係があってこそなのだ

ろうとしみじみしつつ、下駄は買わずに帰った。

また、目覚めている時間に来ますからね~!

_472 〆は「10円まんじゅう」

20個買って、200円。

計算も簡単でいいねえ。

薄皮に餡は黒糖の風味、で美味い。

酒好きのNさんに「実は饅頭は酒に合う」と

そそのかされて(?)いた私は、早速その夜、

10円まんじゅうでウィスキーを愉しんだの

である。

へい、なかなかオツでござんした。


浅草スィーツ

2006-08-12 16:00:00 | まち歩き

     

昨日、仕事で本所業平へ行ったついでに、

久しぶりに浅草まで歩いた。暑かった。

吾妻橋あたりで行き倒れるかと思うほどの

熱波に襲われて、

「はあ、さっさと帰ればよかったあ~」

相当後悔した。

しかし、そこは目的を作って乗り越えようと

思いたち、梅園の小豆アイスモナカをまずは

第一目標に掲げ、橋を渡りきり、雷門を過ぎ、

ちゃ~んとたどり着いた!

上の写真はサンプルのアイスモナカ。

三度笠の渡世人が団体でいるようなオカシミ

があったので記念に撮ってみた。

外の縁台で食べたが、まさに極楽の味だった。

食べ物はやはり、口にするまでの状況と、

いただくシチュエーションが大事だねえ。

あの熱波を耐え、仲見世の裏どおりの縁台で

食べるアイス…、いいねえ。

くどくない甘さが疲れをとってくれた。

_293 一息入れると、俄然元気

になり、ちょっとぶらぶら。

左写真は仲見世の裏側。

仲見世は人が多すぎるので、私はたいてい

裏道を歩くのだが、地元のおやじ達が縁台で

涼んでいたり、おばさんたちが井戸端会議

をしていたりと、なかなか情緒があって好きな

風景だ。

大通りに出て、人力車のにいさん達が相変わ

らず客引きをしている中をすり抜け、亀十へ。

ここのどら焼きは息子の好物。

あまり甘いものは食べないのに、これは別

だという。

皮に独特の風味があって、餡もやさしい甘さだ。

さて、おみやげに白餡と小豆餡のどら焼きを

買って…まだまだ西日が元気な中を、地下鉄

へと逃げるようにもぐり込んだのでありました。


なんじゃ?もんじゃ!

2006-07-10 03:05:00 | まち歩き

         

スタミナもんじゃ焼き!唐突ですが…。

東京ビッグサイトで開催されていた国際ブック

フェアーへ行ったついでに、10年ぶりくらいか

なあ~、『月島』をぶらぶらしてみた。

このあたりは独特の下町情緒が残っている。

とはいえ、『月島=もんじゃ焼き』のイメージが

強すぎて、他になにも浮かんでこないのが

ちょっとサミシイ。

実際、月島商店街にはざっと60~70件の

『もんじゃ屋さん』がひしめいていて、他の商店

はぽつん、ぽつんとある…という印象だ。

私の入った店は、知り合いの知り合いがやって

いる『近どう』という店だったが、他店との比較

をしたことがないので、おススメなのかどうかは

わからない。上写真の『スタミナもんじゃ』は

豚肉とにんにくがどっさりで、私が頼んだもの

ではないが、いかにももんじゃ~!

私はあっさりと『葱もんじゃ』。

商店組合は活発らしく、もんじゃTシャツまで

作って地元のオバチャン、オジチャンが地下鉄

の入口付近でバンバン売っていた。

「おにいさん、きっと似合うよ~!どう?一枚!」

なんて呼びかけられたが、おにいさん!くらい

では買いませんよ!もう一声!だね。

(どんな一声だ?本人もわからん)

    Tukisima

               

最後に…

左の写真は

商店街にある

路地。

こんな路地が

そこかしこに

ある。

一生懸命生活している!

というにおいがしてくるような、いい風景だった。


今日的古書店の風景

2006-02-09 00:55:24 | まち歩き

去年の暮れから始まった、私の整理整頓は、

とどまるところを知らず、なんと立春を過ぎても

続いている。

資料で埋まっていた床が顔を出し、整理された

本棚には、趣味や思い出の品々を飾る余裕

まで出てきた。

こうなったら俄然キレイ好きになっていく私。

いらなくなった本は古書店へ、せっせと売りに

行く。

本の種類によって、持ち込む古書店を選ぶ。

そのへんは、まあ長年のカンだ。

古書店と言えば、最近は大手チェーン店が

やけに増えたね。ロクな本はないだろうと

タカをくくっていたが、意外やイガイ!

たま~に役に立つんだなあ、これが…。

私にしたら、ものすごく価値ある本が、ポ~イ

と○百円という値段で、ほってあったりする!

「えっ、え~っ!」

神田あたりの、専門店なら○千円だ。

つまり、彼ら(チェーン店)にとって、本は本

じゃあないんだろう。本は単なる売り物。

だから、値段のつけ方もきっと、マニュアル

化されていて、玉石混交状態なんだなと、

秘かに、拍手している。

まあ、たま~にしかそんなチャンスはないが、

時々はチェックを入れているのだ。

ただ、やりきれないのは店で鳴り続けている

あの音楽!あれは、なんだあ?

誰か、あの音楽もとい、騒音が好きなのか?

いつも、あの騒音に耐え切れなくなって、

店を出る。そうだなあ、もって15分くらいか…。

あれは、ゼッタイお客を追い出そうとしている!

それと、店員の「イラッシャイマセ、コンニチハ。」

お客の方はまるで無視しながら、ひたすら、

連呼しているのが、不気味だ。

そういえばこの前、私と同年輩くらいのオヤジ

が、騒音と店員の連呼の中で、本を探して

いた。そこへ、店員がやってきて、

「イラッシャイマセ、コンニチハ。」とそのオヤジ

の目の前の棚に本を並べ始めた。

憮然として、動かないオヤジ。

連呼しつつ本を並べながら、店員はオヤジに

退いてほしそうだ。

「動かんよ!」と突然オヤジが怒鳴った。

「だいたい客が見ている前を、なに考え

て仕事してるんだっ!妙な挨拶ばっかり

して、なんだっ!」

硬直する店員。

「そうだ!そうだ!そのとおりだ!イイゾ!

ガンバレ!オ・ヤ・ジ!」と私は心の中で

大声援を送ったのだった。

おかげで、最近は連呼もほどほどになった

ように思うよ。アリガト!

ついでに「あの騒音もやめろ!」と言って

くれたら、満点オヤジだったなあ。