
前回のつづき。
快適な尾根伝いの山道をしばらく走る。すっかり葉の落ちた広葉樹林を走るのはこの季節ならでは。景色を楽しみながらのんびり、のんびり。
地図で現在位置を確認すると、そろそろ目指す地点。そう、走っている尾根を越える鞍部、すなわち峠らしき場所だ。しかしながら一ヶ所目と目論んでいた場所は、良く分らないまま通過してしまったようで、その先にある地図で見ても分りやすい峠を見つけることしか出来なかった。

尾根道と峠の道が交差するところ
折角だからとこの峠からは尾根道を外れ、峠越えの道を下ることにした。さすがに最近はあまり踏まれていない道なのか、すぐに荒れ放題に。

倒木などを担いでやり過ごし、少し乗れたかと思うと落ち葉の下はガレているようで思うようにはいかない。それでも何とか下る。
周囲には舗装路の峠があるからだろうか最近はほとんど使われていないのかも知れないが、深くえぐれたその姿がかつての往来を思わせる。

しばらく下ると尾根に挟まれた川が流れる谷に出た。山に囲まれたのどかな風景のはずなのだが、何やら意味ありげな電柱やその近くの圏央道など、さすがは東京都だということを思い出させた。