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生活文化崩壊の危機・・・台風19号長野ボランティア

2019年10月24日 06時11分45秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画

千曲川の氾濫で畑に流れ付いた冷蔵庫を出せないかと相談されたが・・・。

30m先の狭い前面道路の左右は田んぼと民家に挟まれ、フェンスなど阻害物もあるので車で牽引することも出来ず、人力で出すにも泥濘が堆積して歩く事もままならない。

泥は各家庭ごとにザルに入れて地区の集積所に置いておけば行政が持って行ってくれるが、高齢者や独居の人は大変な負担。

一晩熟考して、そもそも持ち主不明の漂流物が氾濫で流れ着いたのだから、撤去は河川管理者の責任ではないか?と思いが至った。

かって私は神奈川県土木事務所の河川課に在籍した経験があるが、平時なら平身低頭して即刻に撤去の準備をしただろう。

ユンボなら泥に張り付いた冷蔵庫を簡単に起こし、吊って外に出して30分、そのままユンボを載せてきたトラックに積んで捨ててもらえばいい。

現時点では堤防復旧などで手一杯だろうが、幸いにも農閑期だから年度内の撤去を目途に、国土交通省千曲川管理事務所に相談してはどうかとアドバイスした。

ボランティアが頑張って畑の外に出しても自分たちで処分場に運ぶ必要があるのだから、「体力のない高齢夫妻であり、住宅の復旧だけで手一杯」と訴えれば相談に乗ってくれる、というより管理者の義務ではないか。

水に浸かった家具類は各自が地区の集積所に持ち運ぶが・・・

満杯なので各自が軽トラに積んで10分ほど離れた運動場へ運んでいた。

自宅の復旧だけでも大変なのに、農機具も水没して来年以降の営農が可能なのかと問題が山積みで、「来年のことを考えると気が狂いそうになるから、今をどうするか考えるしか余裕はない」という高齢夫妻なのだ。

ことによると市営住宅へ転居、そして離農・・・先祖代々続いた生活文化の断絶・・・ご主人の頭の中を不安がグルグル巡る。

河川管理者におかれては、多忙だと思うがご夫妻の負担を減らしてやって欲しいと切に願う。

春よ来い・・・。




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