ぬなかわヒスイ工房には、不思議と神職や占い師のお客様が多い。
以前に訪ねてこられた風水占い師さんから、ぬなかわヒスイ工房は場所的にも工房の位置や向き、内部のレイアウト的にも最高で、来客で賑わう卦(ケ)が出ているのだけど、その割にお金が入らない卦でもあると指摘されていた・・・当たっている(笑)
お金が入るようにするには工房前に水の流れを作る事だそうで、ずっと気になっていたのだけど忙しくて保留になっていた。
「水の流れを作るべし!」というアドバイスを自分なりに解釈して、ストーンサークルを作った。中央に鎮座する荒々しい凝灰岩の上から水を垂らして滝を演出。いくら縄文好きでもマイストーンサークルまで持っている人はおりますまい・・・。赤い砕石はホームセンターで買った溶岩の砕石。
北側は玄武で黒だから黒曜石、東は青竜で青い蛇紋岩類(透閃石やネフライト)、南は朱雀で赤いチャート、西は白虎で白いヒスイ(実際にはアルビタイト)を配置したが、これは糸魚川に春を呼ぶ「けんか祭り」で石舞台を飾る四神でお馴染みの陰陽五行説に基づいたもの。全て縄文人に縁のある石材を使っている処がミソ。
実はぬなかわヒスイ工房には水道配管の設備がなく、ヒスイ加工に必要な水は雨水を溜めたり隣接する用水路から汲み上げていたので、冬場や渇水期などは洗い物をするにも面倒だったのだ。
どうせなら配管設備も作りたいと思案した挙句、表玄関の外水栓から分岐して、庭の中を15mほど配管工事をすればなんとかなると目途がたった。
しかし庭にはでっかい庭石が幾つも転がっており、放置された植物が縦横無尽に根を張るジャングル状態・・・難工事に違いない。
また、講演依頼や注文仕事が途切れなく続いている事もあって、ずっと懸案事項になっていた。
降雪時期前になんとかしたいと焦っていると、ポッカリ時間ができたので一気呵成に着工、そして完成!
折しも工事途中に地元のセメントメーカーから頼まれていた講演があり、セメント原料の石灰岩で作った砕石を売って貰えるという幸運。
公園や駐車場に敷設される粉鉱(フンコウ)と呼ばれる石灰岩の砕石。大規模なガーデニングをする場合はホームセンターで袋入りの砕石を買うよりは、建材屋さんに頼んでダンプで持って来てもらったほうが断然に安い。因みに粉鉱をご用命の方は「小野萬蔵商店」さんを検索して聞いてみて下さい。
バス通りから果樹園を経由して、ぬなかわヒスイ工房に至る白いアプローチ道路も完成した。
これまでは工房の入り口が解り難く、雨だと果樹園の地面がぬかるんでお客さんの靴を汚していたので、色んな事が一気に解決!
掘り起こした庭石の総重量は200キロくらい、延べ延長配管距離約15m、敷設した石灰石の砕石なんと3.2トン(2立米)!!
全てたった一人の人力工事で2週間もかかったが、とにかく雪が降る前に全部終わってエカッタ。
明日から仕事に復帰できるが、面白い仕事だったので終わってしまうのがちょっと寂しいですな・・・。
誰が作ったんだろう。
※一目でわかるお宝翡翠は拾えず。小さく緑色入ったチッコイ翡翠のカケラ?と翡翠だったらなぁ〜の期待してるのを拾った。
同じ人が作っているのじゃないかな?
昔は糸魚川の海岸はどこも野球ができるくらいに広くて、テトラポットの陰に流木で作った秘密基地なんかよく作っていたのですが、今や須沢や能生町くらいしか砂浜が残っていないのは残念です。