コーヒー豆を石皿ですりつぶす縄文コーヒーを、今回からヤカンから土器にかえて出したら好評だった。

どの遺跡からも大量に出土する石皿は、懸果類をすりつぶす道具だったと考えられるが、小魚や小鳥の小骨ごとすりつぶしてミンチにしたりもしていたかも。交代でコーヒー豆をつぶしてもらっている図。
淹れ方はヘミングウェイの短編小説「二つの心臓の大きな川」の野営場面を参考にしている。

なにやら傷心気味の主人公ニックが、ひとりで渓谷にはいり野営しながらマス釣りをするだけの短編「二つの心臓の大きな川」は、なんど読んでも面白く、サラリーマン時代はオフィスの事務机にいれ、深夜の残業の休憩時に読んでいた。ヘミングウェイ作品の中でも何かがちがうと感じる作品で、恩師と読書談義してたら同じ感想だった。
沸騰したお湯につぶしたコーヒーを投入し、濾過せずにしばらく置いて沈殿させ、上澄みを飲むカウボーイ式だ。

金属のヤカンよりスッキリした味わいになったし、土器独特の匂いが多少はするのも野趣。
土器の底をみたら2007年7月と沈線してあったが、18年もつかってきたので、経年劣化で粘土を積み重ねた接合部が確認できるようになってきている。
使い込んだ土器に微かにみえる横線は、作者が右手の四本指と親指で粘土紐を挟んで接合して積み上げた痕跡なので、次回から土器つくりの実際も説明しようと思う。
ガラスケースの向こうに陳列された遺物の土器から、作者の息遣いが感じられて感慨深くなるにちがいない。
やたらと縄文を冠しただけの意味不明のナンチャテ縄文があふれかえっているが、コーヒー豆は縄文時代になかったにしろ、縄文体験としての内実はあると自負している。

縄文鍋の食材は縄文時代にあったものだけ。熾火でじわじわと煮込む。
ちなみに土器は東京都埋蔵文化財センターの土器つくり体験会で初めてつくった土器。
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