インドの魔除けシリーズ第三弾は岩塩。
人類最初の調味料や殺菌材、保存料は塩だったのだろうか?
例えば肉を焼いていた焚火の中に落としてしまった肉片が、数日後に灰にまみれて腐らずに出てきた・・・灰を落として食ってみたら干物上になって美味かったという事もあったかも知れない。
即ち灰が人類最初の保存料や殺菌作用の可能性は?
あるいは獣肉を食べる時に、胃腸の中から出てきたすっぱい未消化の食物に獣肉をなすり付けて食ったのが、人類最初の調味料だったかも。
骨髄や血液だって調味料にしていたかも知れない。
いずれにせよ、塩は調味料や保存料、殺菌剤として利用されてきた最古級のモノだろう。
場の浄めやお祓いの浄化材、そして魔除けとしても最古級には違いない。
食物が腐るのは腐朽バクテリアがどうのというのは、現代的な発想。
原始人はイノチのチカラが弱ると、死の悪魔が憑りつくから死んだり腐ったりすると考えていたのではないだろうか?
不思議な事に塩を付けると悪魔が憑りつき難い、しかも獣肉に旨味が増す!塩ってすげえパワー持ってるじゃん!
原始人がお守りとして岩塩を首から下げていたり、洞穴住居の入り口に魔除けとして岩塩を吊していた場面を想像すると楽しい。
岩塩の前では、悪魔だって退散してしまうのだ。
インドの路上には露店の床屋さんがいるが、髭を剃った後に白い塊を水に濡らしてから剃り後を撫ぜてくれた。
撫ぜた後は肌がツルツルになった・・・白い塊の正体は岩塩らしい。
なんと岩塩はアフターシェービングローションでもあったのだ。
因みに大相撲では塩がお浄めに使用されるが、インド相撲クシティでは黄色い香辛料のターメリックを使う。
クシティ力士体中が黄色いのは、そのためである。
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