惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

ミノ湯

2016-11-24 21:25:21 | 本と雑誌

 ほぼ一日、水気の多い雪が降りました。午前中には2~3センチ積もった場所もあったと思います。
 おかげで日中の気温は2℃に達さないまま(隣町アメダスによる)。
 気象情報では「真冬並みの寒気」と言ってますが、真冬でもこんなに寒いことはそうそうありません。

 あまりに寒いので、日課の散歩も今日は取りやめました。ずっと蟄居。

 書評原稿を書いて送った後、扱った中の1冊D・モントゴメリー&A・ビクレー『土と内臓 微生物がつくる世界』(片岡夏実訳、築地書館)があまりに面白く、関連して、さらにあれこれ調べものをしました。
 牛の胃について、腸内細菌、免疫、ガンの発生メカニズム、その食事療法についても。まだまだ知らないことだらけです。

 牛には胃が4つありますが、第1胃(焼肉ではミノ)の容量が、成牛で120リットルもあると知ってビックリ!
 お風呂の水量が通常、170~200リットルといいますから、少なめながらも、十分浸かれるだけのお湯が入ります。
 体の大きさを考えれば不思議ではないかもしれませんが、それにしても大きい。ヒトの胃(1.4リットルぐらい)の100倍ですよね。しかも、他にまだ3つの胃がある!


第4回ハヤカワSFコンテスト贈賞式

2016-11-23 20:31:25 | SF

 昨夜は港区元赤坂の明治記念館で「第6回アガサ・クリスティー賞/第4回ハヤカワSFコンテスト」贈賞式。

 今回はどちらの賞とも大賞はなく、クリスティー賞優秀賞に春坂咲月さんの『花を追え――仕立屋・琥珀と着物の迷宮』、SFコンテスト優秀賞に、黒石迩守(にかみ)さんの『ヒュレーの海』と、吉田エンさんの『世界の終わりの壁際で』、同・特別賞に草野原々(げんげん)さんの『最後にして最初のアイドル』が選ばれました。

 贈賞式に先立って行われた記念座談会は「作家デビューのさまざまなかたち」と題して、クリスティー賞でデビューした森晶麿さん、SFコンテスト大賞でデビューした柴田勝家さん、電子書籍のセルフパプリッシングでデビューした藤井太洋さん、編集部持ち込みでデビューした吉上亮さんの4人がデビューのいきさつや、その良否について語りました。司会は早川書房の塩澤快浩編集長。

 写真はハヤカワSFコンテスト受賞の3人。



 左から、優秀賞の黒石さん、吉田さん、特別賞の草野さん。

 選考過程について報告した小川一水さんは、「特別賞の『最後にして……』は評価が割れたが、あらゆるものを破壊してゆくという点でまさしくSF。何か賞をさしあげようということになった。優秀賞の『ヒュレーの海』は色々な概念や用語をふんだんに盛り込んでおり、情報量が圧倒的。また『世界の終わり……』は読み手を引きつけ、生き生きとした登場人物たちをリアルに感じさせて、個人的には最も高く評価した(大意)」と述べられました。

 優秀賞の3作はハヤカワ文庫で、特別賞受賞作は電子書籍として出版されることになっています。


ゲゲゲタウン

2016-11-21 20:43:03 | まち歩き

 夕方、雨の中を、ゴム長、ビニール傘で中央図書館まで。
 〈小説すばる〉12月号などを閲覧した後、ひと月前、館内に設けられた「水木しげるコーナー」へ。

 入口正面の一画に、水木さんの著書や、水木さんの絵が表紙になった図書館便り、色紙、名言短冊などが展示されています。水木さんが存在したことを感じるだけで、気持ちが楽になり、なんだかうれしくなります。ありがたい人だったんですねえ。

 今月30日は没後1周年ということで、我が街では「ゲゲゲ忌」が催されることになっています。スタンプラリーや映像作品の上映、ゲゲゲ横丁設営などが予定されているらしい。ひと月遅れのハロウィンみたいなものかな。
 皆さん、下駄ばき、ちゃんちゃんこでご参加を(とは、言われてないようですが)。


ボビー・ヴィーさん

2016-11-20 21:49:50 | ひと

 亡くなっていたんですね。先月24日に逝去。享年73。

 なぜ、今ごろ、知ったかというと、最近の習慣で、散歩の途中、ブックオフの500円CDの棚を覗いたのです。そしたら、『The Very Best of Bobby Vee』なるCDが目にとまり、「おお、なつかしい!」と思ったのでした。
 で、帰宅して、ベテラン歌手の消息を知ろうとググッたところ、つい最近、亡くなったとの報に接したというしだい。

 1960年代初頭に大活躍したポップ・シンガー。ビートルズが登場する直前から数年間が全盛期で、ちょうど私が洋楽を聞き始めの頃に出会ったのでした。
 なじみやすいメロディーと軽快なリズムの曲の数々は、私の好みにぴったりで、「さよならベイビー」や「燃ゆる瞳」など、今でも口ずさめます。

 「さよならベイビー」はキャロル・キング作曲。彼女やポール・サイモンなどが若い頃に曲を売り込んでいたのがブロードウェイにあったブリル・ビルディング(ティン・パン・アレーの一角だと思います)の音楽出版社で、当時、「ブリル・ビルディング・サウンド」と呼ばれる一大潮流を作り出していたそうです。
 ソニー&シェールのソニー・ボノ、バート・バカラック、フィル・スペクター、ローラ・ニーロなども仲間たち。私にとってのアメリカン・ポップスの中核だといっていいでしょう。

 そんな、アメリカン・ポップスの一時代を代表するようなボビー・ヴィーの死も、日本ではほとんどニュースにならなかったんですね。我が家でとっている新聞に載っていれば、見逃すはずはなかったのに。
 でも、名曲は不滅。これからもずっと聴いてゆくつもりです。


水玉

2016-11-19 20:57:45 | 自然

 昨夜は墨田区のすみだトリフォニーホールにて「森下唯 オールアルカン・ピアノリサイタル vol.3」。

 本人と身内だけで企画・運営するコンサートなので、色々と大変でしたが、無事、終了してホッとしました。会場いっぱいに詰めかけてくださったお客さんたちも、たぶん満足してくださったことと、勝手に想像しています。協力していただいたつくば子ども劇場のみなさん、ありがとうございました。
 コンサートはこれで終わるわけではなく、また、来年も予定していますので、どうぞよろしくお願いします。

 深夜に帰宅して、就寝。明け方には、雨音で目覚めました。

 その雨も、昼前にはほぼ上がったので、庭に出てみると、ブルーベリーの葉っぱにきれいな水滴が並んでいました。

 葉っぱの傾き具合とか、葉脈の部分が凹んでいるとか、いくつか条件があって、こうなったのでしょう。列をつくって、どこかに出かけるのか。それとも、並んで座り込み、何か話し合っているのか。