庭木の枝にかけている巣箱が気になるらしく、1羽のシジュウカラが中に入ってしばらく検分していました。
それだけではなく、出入口の穴の周囲を嘴でさかんに突っついています。
これは、多分、木のささくれを取り除いて穴を滑らかにしているのだと思います(嘴に咥えているものに注目)。これまでも、入居するシジュウカラは必ずこの作業をしていました。
まだ巣作りにはだいぶ間があると思いますが(普通、3月下旬頃)、このまま自分の巣箱と決めてくれれば良いのですが。
ところで、こういうふうに巣箱を探すのは、オスなのでしょうか、メスなのでしょうか。
自分が卵を産む場所を気にしているのだとすればメスですが、「こんなにいい住処があるよ」と、メスの気を引くためにオスが配慮しているとも考えられます。
シジュウカラのオスメスは、首から胸にかけての縞模様(通称:ネクタイ)の幅の大小で見分けるのだそうです。幅が広いのがオスで、その点からいえば、写真のシジュウカラはオスに見えます。
メスに余計な気を使わせず、体力づくりに専念してもらうために気配りしているのでしょうかねぇ。
〈小説推理〉4月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の5作を紹介しています――
- 篠田節子 『篠田節子SF短篇ベスト ルーティーン』 (牧眞司編、ハヤカワ文庫JA)
- 上田早夕里 『深紅の碑文〈上・下〉』 (ハヤカワSFシリーズJコレクション)
- グレッグ・イーガン 『白熱光』 (山岸真訳、新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
- 大橋博之 『少年少女 昭和SF美術館 表紙で見るジュヴナイルSFの世界』 (平凡社)
- 東浩紀 『セカイからもっと近くに 現実から切り離された文学の諸問題』 (東京創元社)
上田さんの『深紅の碑文』はSF大賞受賞作『華竜の宮』の姉妹作。同作の本編とエピローグの間の部分にスポットを当て、みっちりと書き込んであります。
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