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惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

弘田三枝子さん

2020-07-27 21:09:01 | 音楽

 弘田三枝子さんが21日に亡くなられていたというニュース。享年73。

 所属事務所が今日になって発表したそうですが、ずいぶん遅い。ご親族での密葬が昨日だったということなので、それを終えてからということだったのでしょうか。

 ラジオから流れてくる歌に興味をもち始めた頃から活躍されていたので、もっと年上かと思っていたのですが、4つしか違わない。14歳でデビュー、しかも、あの歌唱力。凄いです。

 デビューシングルは「子供ぢゃないの」(1961)。
 このタイトル。「子供じゃないの」と書き入れたはずなんだけど、という担当ディレクターの言葉を読んだ記憶があります。
 家の人は、今でも時々「とぉホなりぃの おぢさぁん すてきぃだけどぉホ~♪」と歌ったりします。デビューの頃のミコちゃんはブレンダ・リーの影響を受けていたんだと思いますが、シャウトする歌唱はとても気持ちが良かった。

 個人的には筒美京平さんが曲を提供した1967~68年当時のものが大、大、大好き。特に「渚のうわさ」と「枯葉のうわさ」の二部作は日本ポップス史上の最高峰だと信じて疑いません(詞はどちらも橋本淳さん)。
 ただ「渚のうわさ」こそヒットしたものの、つづくいくつものポップス系作品は売れ行きが低迷。1969年の「人形の家」で路線を転換してしまいます。

 無理もなかったのかもしれません。当時、世間の関心はポップス系のものから、フォークやロック、グループサウンドなどに移り、ポップな楽曲はその後、アイドル路線に引き継がれて、別のジャンルをかたちづくることになります。

 初期のものでは、永六輔・詞、中村八大・曲の「寝不足なの」や、安井かずみ・詞、宮川泰・曲の「ひとつぶの真珠」も忘れがたいですね。

 亡くなられてしまいましたが、歌声は永遠。これからもミコちゃんの歌を聞きつづけてゆきます。ありがとうございました!


仮想オーケストラ

2020-06-22 21:07:11 | 音楽

 昨夜は「調布国際音楽祭2020」の最終プログラムに見入っていました。

 ホールでの演奏ができないので、楽団員、合唱団、ソリストら100人が自宅でそれぞれの楽器を奏で、あるいは歌をうたったビデオを作成。それを集成してベートーベンの「第九」第4楽章を合奏してしまうという試み。大成功でした。

 勝手に想像したプロセスは、まず、指揮者の鈴木雅明さんが無人のホールで指揮をするビデオを作製。それを各メンバーに配布して、それぞれが指揮を見ながら自分のパートを演奏。その動画を集めて編集したのではないでしょうか。

 大変な手間がかかったことと思いますが、それでもこんなことが可能になるとは凄い。デジタルとオンラインとが融合した世界ならではでしょう。
 指揮ぶりがほとんどずっと正面から見られるのも、楽しい経験でした。視聴しているこちらの気持ちまで鈴木さんの意のままにあやつられているようで、興奮しました。

 芽の出たパイナップルをポットに移植。

 土の上の葉っぱは2ミリぐらいしかありませんが、根はすでに1センチほどに伸びていました。
 うまく活着し、生長して欲しいものです。


エリントン

2020-01-11 20:51:33 | 音楽

 今日も2階の明るい部屋で本読み仕事。
 午後から晴れて、暖かくなったので助かります。ついうとうとするのも心地よし。

 とはいえ、あまり眠っていては仕事にならないので、眠気覚ましの意味もあって音楽をかけています。今日はおもにデューク・エリントン楽団の演奏を。

 このジャンルの音楽には疎いのですが、何度聞いても飽きない、というそれだけの理由でよく聞いています。耳当りが良いのに、どこか不気味な深みをたたえている気がします。素人の感想ですが。
 名曲集しかもっていないので、もう少しCDを探してみたいと思っているところ。


小松左京音楽祭

2019-12-01 21:02:45 | 音楽

 昨夜は午後4時から、成城学園、柳澤記念講堂にて「小松左京音楽祭」。
 世田谷文学館で開かれている「小松左京展」との連動企画です。主催は小松左京音楽祭実行委員会(樋口真嗣・樋口尚文・西耕一ほか)。

 演奏曲目を記録しておきます。

第一部

  • The Slaves of "Los Maricos" 作詞作曲:小松左京(小松實)……牧神座演劇「暗礁」(1955)のための
  • 「ゴジラのテーマ」 音楽:伊福部昭
  • 「宇宙人ピピ」主題歌 音楽:冨田勲
  • 「エスパイ」組曲 音楽京建輔、平尾昌晃
  • 「さよならジュピター」 作詞:小松左京 作曲:杉田二郎 歌:杉田二郎
  • 「さよならジュピター」組曲 音楽:羽田健太郎

第二部

  • ラジオ版『日本沈没』 音楽:田中正史
  • 映画版『日本沈没』 音楽:佐藤勝
  • 「明日の愛」(テレビ版『日本沈没』主題歌) 作詞:山口洋子 作曲:筒美京平 歌:五木ひろし
  • 「小鳥」(テレビ版『日本沈没』挿入歌) 作詞:山口洋子 作曲:筒美京平 歌:五木ひろし
  • テレビ版『日本沈没』 音楽:広瀬健太郎

 その他に、小松左京さんが少年時代愛用したヴィオラによる「アイネ・クライネ・炭坑節」など。2時間半に及ぶ、盛りだくさんの内容でした。

 演奏は松井慶太指揮オーケストラ・トリプティーク、コーラスはこの日のための小松左京ヴォーカル・アンサンブル。

 特に『日本沈没』関係の音楽は第一級の陣営で作られた素晴らしい曲ばかりだと思いました。さすがは日本を代表するヒット作品です。
 聴衆びっしり。休憩時間の男子トイレにあんなに列が出来ているのを見た音楽会は初めてでした。


コンサート

2019-10-22 21:15:33 | 音楽

 日記の更新が2日、途切れてしまいました。

 一昨日はラグビーW杯準々決勝南アフリカ戦の応援。
 前半は良い勝負だったんですけどねえ。後半、地力の差をまざまざと見せつけられました。
 特にラインアウトでの南アチームの、空中高く体を支え上げて、長い腕でボールをさらいとる技には参りました。対策を考えるとともに、日本も同じようにやれるようになりたい。

 桜の戦士たちの今回の戦いは終わりましたが、まだ準決勝、決勝が残っています。冷静に試合を楽しめるぶん、ラグビーの面白さを堪能できるかも。

 昨夜は、今日の「森下唯ピアノリサイタル『ミクロ・マクロ』」の準備。
 アルカンのエスキスが演目にあって、短い作品がいっぱい登場します。それぞれに興味深いタイトルがついているので、聴く人にそのまま伝えたくて、ステージのバックに字幕で表示することにしました。そのためにちょっと細工が必要だったのです。

 で、今日がコンサート当日。台風20号崩れの低気圧のせいで午前中はひどい天候に。荷物運びが大変でした。
 しかし、コンサートそのものは上出来だったと思います。字幕も、最後にほころびが出たりしましたが、まずは成功。ホッとしました。
 お運びいただいて皆さま、どうもありがとうございました。来年もよろしくお願いします。