私の働くICUには術直後の小児が入室してきます。
病院の構造上、PICU(Pediatric Intensive Care Unit)は手術室からかなり遠くて、術直後の不安定な状態での移送は危険なのでICUに数日滞在して、状態が安定してからPICUに行くわけです。
小児集中治療室であるPICUがあるのに、一番不安定な時期を私たちICUのスタッフが看ることはかなりの負担です。
「小児は小さな大人ではない」とよく言われますが、不慣れな、しかも生まれたばかりや術直後の小児を看るのはそれなりの勉強と覚悟が必要です。
でも、ウダウダ言っててもしょうがないので、頑張って関わっていくわけです。
少しグチりましたが、挿管管理中の子どもの気道トラブルはとにかく怖い。
看護師の腕の見せ所です。
よく、後輩に「なんFrの吸引チューブ使ってやればいいですか?」と聞かれることがあります。どのくらいがいいか逆に聞き返すと、何となく適当なサイズで答えてくる人がとても多いなと感じます。
ちょっと考えれば分かりそうなもんですが。
吸引チューブが太すぎると肺胞が虚脱してしまう可能性が高くなります。逆に細すぎると吸引するのに時間を要します。
じゃあ、どれくらいの太さがいいか?
気管チューブの内径の1/2以下のサイズでかつ太いものとなるわけです。
具体的にいうと、挿管チューブはmmで表示されていると思います。
吸引チューブはFrで表示されています。
mm×3=Frなのでまず単位を合わせちゃいます。
そしてそれの1/2以下であればいいので、
適切な吸引チューブの太さは=挿管チューブの内径×3/2(Fr)となるわけです。
たとえば、4mmの挿管チューブであれば4×3×1/2=6Frの吸引チューブを使ってみよう!となるわけです。
小児の挿管チューブのサイズや深さの目安についてとても分かりやすい論文がネット上にあったのでのっけときます。
私がごどもの心臓を勉強するのに鉄板だった本はこれです。
子供の入室をとるたびにチェックする、とてもありがたい本です。
あと、最近こんな本も出ました。
看護のツボがわかりやすく書いてあって必見です。
願わくば看護師も執筆者に加えてあったらなお良さそうですが。
日々、仕事と大学院で病院にいて大変ですが楽しい毎日です。
いつまで続くやら...。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
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病院の構造上、PICU(Pediatric Intensive Care Unit)は手術室からかなり遠くて、術直後の不安定な状態での移送は危険なのでICUに数日滞在して、状態が安定してからPICUに行くわけです。
小児集中治療室であるPICUがあるのに、一番不安定な時期を私たちICUのスタッフが看ることはかなりの負担です。
「小児は小さな大人ではない」とよく言われますが、不慣れな、しかも生まれたばかりや術直後の小児を看るのはそれなりの勉強と覚悟が必要です。
でも、ウダウダ言っててもしょうがないので、頑張って関わっていくわけです。
少しグチりましたが、挿管管理中の子どもの気道トラブルはとにかく怖い。
看護師の腕の見せ所です。
よく、後輩に「なんFrの吸引チューブ使ってやればいいですか?」と聞かれることがあります。どのくらいがいいか逆に聞き返すと、何となく適当なサイズで答えてくる人がとても多いなと感じます。
ちょっと考えれば分かりそうなもんですが。
吸引チューブが太すぎると肺胞が虚脱してしまう可能性が高くなります。逆に細すぎると吸引するのに時間を要します。
じゃあ、どれくらいの太さがいいか?
気管チューブの内径の1/2以下のサイズでかつ太いものとなるわけです。
具体的にいうと、挿管チューブはmmで表示されていると思います。
吸引チューブはFrで表示されています。
mm×3=Frなのでまず単位を合わせちゃいます。
そしてそれの1/2以下であればいいので、
適切な吸引チューブの太さは=挿管チューブの内径×3/2(Fr)となるわけです。
たとえば、4mmの挿管チューブであれば4×3×1/2=6Frの吸引チューブを使ってみよう!となるわけです。
小児の挿管チューブのサイズや深さの目安についてとても分かりやすい論文がネット上にあったのでのっけときます。
私がごどもの心臓を勉強するのに鉄板だった本はこれです。
子供の入室をとるたびにチェックする、とてもありがたい本です。
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看護のツボがわかりやすく書いてあって必見です。
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日々、仕事と大学院で病院にいて大変ですが楽しい毎日です。
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