ヤマルのサンタ、ロシアのサンタを訪問す。恙無きや。

ハロウィーンが終われば世界的にクリスマス商戦突入です。

ロシアをはじめ、スラブ圏にはサンタクロース互換のДед Мороз(ジェド・マロース。霜の精)という、キャラクターがいます。
霜の精だけあって、服の色が青い時があるのは仕様です。

  【動画】Christmas in Russia: Ded Moroz, Russian Father Frost in Veliky Ustyug in Vologda region
  Wikipedia

この辺の話は詳しい方にお任せするとして、ラップランドにいるサンタクロースに対してジェド・マロースはウスチュグ(Veliky Ustyug)に住んでいることが1998年に宣言されました。いやまぁ世界各地にサンタの故郷があるわけなので今更(サンタじゃないけど)一つ二つ増えたってどうってこたありません。

#ベラルーシは別のところ(ビャウォヴィエジャの森)にいると主張。

そのジェド・マロース、誕生日も11月18日と公式設定があったりします。
彼の誕生日を祝いにロシア国内から、あるいは海外からもサンタさんが集まってくるわけです。
  エストニアのサンタ(Йыулувана)の画像とか、世界各国のサンタっぽいキャラについて。イタリアのはまんま魔女の宅急便ですねぇ。

で、本題。そんなロシアンサンタの誕生日を祝うためにユーラシアの北の果て、ヤマル半島からもヤマルサンタがウスチュグにはるばるやってくるというニュース

ヤマルのサンタ、その名もЯмал Ири(ヤマル=イリ。ヤマルおんじ、とでも言えばいいのかな)。彼は世界的なデヴューがすごく遅くてつい最近、2007年にヤマル観光協会が生み出したキャラクターなのです。せんとくんの一年先輩ですね(おい)。
いやはや。観光振興になるのかな。

とはいえ、そのキャラ造詣は地元北方先住民のネネツの子供達が描いた絵が元になっていて、シャーマンが持つような太鼓を装備していたりします。貂主の国的には見逃せませんね。服の色も時には白いようです。雪の世界の保護色!

参考に昨年12月のヤマルサンタが大写しになっているページを。
  Yamal Iri: The Santa Claus of the Far North

クリスマス限定(サンタ)とか、新年(ジェド・マロース)とかと違って、彼は年中無休で人々に元気とかチャンスを与えてくれます。モノでいたいけな子供を釣るような、そんなあこぎなまねはしません。

そんな心優しい、地味なサンタが世界の果て(ヤマル=世界の果ての意)にひっそりと暮らしていることを心の片隅に置いておいていただければ幸いです。



・・・と穏やかにありがちにまとめようとしているときにニューキャラクターが!

サハ共和国は世界最低気温記録を持つ寒極・オイミャコンからマンモスサンタの参戦だ!!!!

これはもう、世界中からサンタキャラを集めてサンタ武闘会をやるしか。
#サンタオリンピックは既にあるみたいですが(笑)
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10月23日(土)のつぶやき

01:15 from web
あのスナフキンにモデルが!?
気になる・・・読んでみたい。【北欧史研究 27号】スナフキンのモデルについての考察(1) 「ムーミン」論にあらわれた先行研究諸例の検討(北川美由季) http://goo.gl/QrP2
by north_eurasia on Twitter
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