★ホクレンのまとめによると、2005年度の北海道産の地元消費率が過去最高を記録した。地元の消費率は前年度の60%を上回る62%まで上昇。米どころ秋田、新潟では80%にのぼるというが、2%とは言え、上向きであることは間違いない。
★ホクレンによると、①品質の良さ、②本州産に比べて割安感があることなどが好調の要因と分析している。
★全国での販売実績も好調で前年同期比で57.8%増の20万2千トン。道産米生産量の57.7%を販売した。道内外からの引き合いも強まっている模様。内容的には、大学生協連や病院、企業の給食など大口の業務用で、「食味の割に値頃感がある」ことから、伸びを見せている。
★ホクレン会長によると、「高橋知事による米チェンキャンペーンなどで市販用も伸びた」とのこと。
★牛乳がピンチを迎えた今、北海道産の米の健闘は市場の求める「売れるものを作る」ことの意義を考えさせられる。北海道産の米のイメージは、「安くてまずい」これを「うまくて安い」と少しでも思わせることができたことが結果が出始めている原因でしょうか。
★牛乳の今のイメージは、「高カロリーで飲むと太りやすい」。今のダイエットブームの中、このイメージをどういう方向に向けていくか。私的には、豆乳やお茶、スポーツドリンクと競合している現状を考えると、より飲みやすい低脂肪の牛乳で味もイチゴ味やレモン味など多彩な品揃えで「ヘルシー」を売り物したマーケッティング戦略はどうだろうか。もちろんある程度の期間は味が変わらない保存性も必要だろう。この辺は広告代理店を入れて徹底的に議論して商品開発すべきと思う。