◆北海道のふるさと銀河線が、今月の20日で廃線を迎える。国鉄の赤字ローカル線を第三セクター「北海道ちほく高原鉄道」が1989年に運行を始めて18年。旧国鉄時代を含めると95年の歴史を閉じることとなる。
◆皮肉なことに、今年に入って乗客が増えている。2月は定期利用客を除き乗客は約17,000人で前年同月比で3割増となっている。これは、廃線を惜しむ鉄道ファンのにぎわいによるところが大きい。
◆感傷的に別れを惜しむ気持は理解できる。しかし、なぜ残すことができなかったのか。なぜ存続運動は広がらなかったのか。地元の人がもっと利用していればまだ経営は継続できたはず。
◆ふるさと銀河線が教えてくれる教訓は、まだまだある「赤字ローカル線」存続の戦いを挑むためにはなにが大事か教えてくれる気がする。
◆21日以降、帯広~北見間は、バスに運行が引き継がれることになる。