遊 悠 素 敵

なんて事ない日々を、野の花や野菜の花とともに綴っています。

行商(ザクロソウ)

2020-07-18 19:59:58 | 思い出
今日は、お昼近くに ようやく青空が広がりました。
青空は良いですねぇ~~

 
今日は思い出話です。
実家は田舎町でしたが、子供の足でも行ける範囲にお店が並んでいました。
魚屋さんもあったのに、
リヤカーに魚を載せ売り歩く行商にオバサンが何人か居て、其々お得意さんが居たようです。
bouhakari-7kg魚は棒量りで量るのを不思議に思ってました。
 
我が家はガスに代えるのが遅くって、かまどや七輪で煮炊きしていました。
火つけには枯れ松葉を使っていましたが
それを秋に1年分買ってたのだと思います。
大きな塊に括ってあって、それを納戸に運び込んでくれてました。
 
嬉しかったのは鰻のかば焼き。
獲れた時だけ売りに来るようでした。必ず寄ってくれるように頼んでいたようです。

町の魚屋さんでもウナギのかば焼きを売っていましたが、
そのオバサンが持ってくる鰻は格別でした。
何時だったか、「今日はトウモロコシも持ってきた。」と、特別だよ。
と、ばかりに出してくれたオバサン。美味しかったのです。
その後、来てくれた時は無くって、取れたら、必ずって寄って欲しいと頼んでいました。
行商のおばさんが持ってくるものは、どれも美味しかった気がします。
 
少し大きくなって、電車に乗ってた時のこと。
たぶん始発電車だったのだと思います、行商のおばさんが乗り込んできました。
たぶん、柴垣という漁師町から乗り込んでこられたのだと、
大きな頭上を越す大きさの荷物は、風呂敷包みで背負っていました。
空いた席の前にしゃがんで、座席に荷物を載せ風呂敷を解いて荷物を下ろすのです。
一人のおばさんが、編み掛けの毛糸を取り出して編み始めたのです。
また重い荷物を担いで行商に回る 電車に乗ってる間の僅かな休憩時間なのに
セーターの様でした。紺色。
たぶん解いて編み直していたのだと思います。
あの当時、珍しいことじゃなかったけど、良いなぁ~~って、
そのセーターを贈られる子は幸せだなぁ~~って、眺めていました。
 
 
 
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